新型コロナウイルスの水際対策として停止していた外国人観光客の入国を来月の6月10日から再開するという。
岸田首相が都内で開いた日経主催の国際交流会議「アジアの未来」での演説の中で表明したもので、きょうの読売と日経が1面トップで「観光入国来月10日再開」と報じたほか、各紙も経済面や社会面などで取り上げている。
それによると、観光目的の入国を認めるのは約2年2か月ぶりとなり、当面は感染リスクが低い米国や韓国など98の国と地域を対象とし、感染対策を徹底するため、添乗員付きのツアー客に限定、その後段階的に対象を拡大するという。また、羽田空港など5空港のみ認めている国際線発着を6月中に新千歳、那覇空港でも再開する方針のようだ。
新型コロナの水際対策をめぐっては、政府は、6月1日から1日当たりの入国者数の上限を、現在の1万人から2万人に引き上げる方針だが、観光目的の入国もこの枠の中に含まれる。
外国人観光客の受け入れ再開は、新型コロナで大きな打撃を受けた観光業や地域経済の回復につながることも期待されている。読売によると、全日本空輸の井上慎一社長も「『日本に来たい』との声をたくさんいただいていたので朗報だ」とのコメントを発表。
ただ、円安も重なり訪日需要はますます高まっているようだが、訪日客が2018年には年間3000万人を超えていたコロナ前に戻るにはしばらく時間がかかるとの指摘もある。
2022年5月27日付
●観光入国来月10日再開、首相表明、98か国・地域対象(読売・1面)
●ステップワゴン、ホンダ新型発売(読売・8面)

●スバルの3車種5万台リコール、レヴォ―グなど(朝日・11面)
●経営難のマレリ4500億円支援要請(東京・7面)
●東芝、取締役に「物言う株主」米2社から候補、強まる発言力(日経・1面)
●豊田通商が完全子会社化、国内風力最大手を1850億円で(日経・14面)
●ルノー会長「年内結論に期待」EV新社機に枠組み見直し、日仏連合出資(日経・15面)

●空飛ぶクルマパーク24も、駐車場で離着陸、25年にも(日経・15面)
●寒冷の海救命具を義務化、小型船、いかだ搭載(日経・39面)