JR東海のN700Sがマイナーチェンジ…車椅子スペース、多目的室を改良 屋根にも廃車体のアルミ

JR東海では26編成の量産車が運用に入っているN700S。
JR東海では26編成の量産車が運用に入っているN700S。全 5 枚

JR東海は5月27日、東海道新幹線のN700Sを2023~2026年度に計19編成増備すると発表した。

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バッテリー自走システムやフルアクティブ制振制御装置の搭載、地震時のブレーキ距離の短縮化、省エネ化など、安全性や快適性、環境性能を追求したN700Sは2018年4月に確認試験車1編成が登場。2020年7月から量産車による営業運行が開始され、2022年4月1日時点で26編成が投入されているが、今後は総額約1140億円を投じて、2023年度に2編成、2024・2025年度に各7編成、2026年度に3編成をそれぞれ増備するとしている。

N700Sでは内装の一部に廃車された新幹線車両から発生するアルミスクラップが再利用されていたが、2023年度以降の増備車からは、選別工程の確立により信頼性や品質を確保することで車体の一部にも再利用するとしている。

これにより、車体向けにアルミを製造する際の二酸化炭素(CO2)排出量を約2%、量にして1編成あたり50t削減できるとしており、今後も適用範囲を拡大して環境負荷低減に取り組むとしている。

このほか増備車では、障害者団体などからの意見を採り入れ車椅子スペースや多目的室が改良される。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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