スロープ設定で着目すべきポイント…クロスオーバー[サウンドチューニング]

「クロスオーバー」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。
「クロスオーバー」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。全 3 枚

サウンドチューニング機能を操れるようになると、カーオーディオライフが一層充実する。本命のセッティングはプロに任せた方が確実だが、それとは別に自分でも調整してみると、音楽を聴く面白さが一層深まる。当連載ではそれを推奨し、そのやり方を解説している。

【画像全3枚】

現在は、フロント2ウェイスピーカーのツイーターとミッドウーファー間の「クロスオーバー」調整のやり方を説明している。ここまでは、「クロスポイント(帯域分割の境目)」の決め方を説明してきた。そしてそれに続いて今回からは、「スロープ(減衰率)」の決め方を説明していく。

最初に「スロープ」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。

ところで「クロスオーバー」機能とは、各スピーカーの再生範囲を決めるための機能だが、境目を決めても音楽信号はそこで真っ二つに分けられるわけではない。例えばツイーターの「カットオフ周波数」を3kHzに設定したとしても、ツイーターからは3kHzよりも低い音も聴こえてくる。3kHzよりも低い音は音程が低くなるにつれて音量が小さくなっていくものの、ある程度のところまで小音量ながら鳴らされる。その音量の下がっていく率を「スロープ」設定にて調節するのだ。

ちなみに「スロープ」は基本的に、その値を微調整できない。-6/-12/-18/-24(dB/oct)といった値の中から選択することとなる。そして各数値を選択することで、「1オクターブ音程が下がる(上がる)につれて何dB音量が下がるか」が変わってくる。例えば「-12dB/oct」を選んだときには、1オクターブ下がるごとに12dB音量が下がっていく減衰率となるわけだ。

で、「スロープ」の値を選ぶ際には、「クロスポイント」付近の音が盛り上がり過ぎていたり減衰し過ぎていないかに着目しよう。カーオーディオでは、ツイーターの装着位置やツイーターとミッドウーファーとの位置関係、さらには車室内の形状によってもベストな「スロープ」が変わってくる。なので値を変更しては音楽を聴き、高音から低音まで全帯域にわたって音量が均一になるように、そして高音から低音までがスムーズに繋がる「スロープ」を探し出そう。

といいつつ実は、「スロープ」は「位相」合わせのための設定項目、という役割も担っている。むしろその役割の方が重要、そう考えられることも少なくない。

そこのところについては次回の記事にて解説する。お読み逃しのなきように。

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《太田祥三》

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