特急『くろしお』の283系電車に台車亀裂…JR西日本初の制御付き振り子車両

現在、『くろしお』4往復で運用されている283系。亀裂が見つかった車両は川崎重工業(現在の川崎車両)製。
現在、『くろしお』4往復で運用されている283系。亀裂が見つかった車両は川崎重工業(現在の川崎車両)製。全 2 枚

JR西日本は5月31日、特急『くろしお』に運用している283系特急型電車の台車に亀裂が発見されたことを明らかにした。

「オーシャンアロー」の愛称を持つ283系は1996年7月、JR西日本初の制御付き振り子車両として登場した。現在は吹田総合車両所日根野支所に配置されているものの、制御付き振り子の導入・維持コストが嵩むことが仇となり、6両の基本編成2本に3両の付属編成2本が在籍するのみとなっている。

亀裂が発見されたのは5月27日のことで、吹田総合車両所(大阪府吹田市)の検査係員が走行距離に応じて車両全般の検査を行なう「距離保全検査」と呼ばれる定期検査で、2号車(モハ283)の台車に傷のようなものを確認。製造メーカーが詳細に調査したところ、歯車箱を固定する箱型部材の溶接部の一部に長さ112mm、深さ7mmの亀裂が判明した。

原因は目下調査中で、JR西日本では対策を検討している。

亀裂発見箇所(左)とその状態(右)。亀裂発見箇所(左)とその状態(右)。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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