宇都宮ライトレールの開業がさらに延期か?…交通量が多い交差点での工事が難航

宇都宮ライトレールへ投入される新潟トランシス製の超低床電車HU300形。6月には全17編成が出揃う予定。
宇都宮ライトレールへ投入される新潟トランシス製の超低床電車HU300形。6月には全17編成が出揃う予定。全 5 枚

宇都宮市は6月3日、建設中の「芳賀・宇都宮LRT」(宇都宮ライトレール)について、工事の遅延が発生していることを明らかにした。

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宇都宮ライトレールは、宇都宮ライトレール株式会社が営業主体、芳賀町と宇都宮市が整備主体となる公設型上下分離方式による軽量軌道交通(LRT)で、整備区間はJR宇都宮駅東口(栃木県宇都宮市)と芳賀・高根沢工業団地(栃木県芳賀町)を結ぶ14.6km。2018年6月に宇都宮駅東口から工事が開始された。

しかし2021年1月には、新型コロナウイルスの感染拡大による用地取得の難航、2割の工事が未着手となっていることを理由に、開業時期を当初目標より1年先送りした2023年3月としていた。

そのため、すべての工事を2022年内に完了するとしていたが、交通量が多い宇都宮市内の野高谷町(のごやまち)交差点区間の工事では交通規制の範囲が縮小されることになったことから各種工事の同時並行が困難となり、3か月程度の工事遅延が発生している。

宇都宮市では今後の軌道や電車線の工事スケジュールを考慮すると遅れを取り戻すことは困難としており、「工事完了については、年明けになる見通しです」とアナウンス。「工事工程の調整や、工期短縮について検討を行うとともに、当該区間を含む全線において、最終的な工事スケジュールの精査に取り組みます」としているが、開業がさらに延びる公算が高くなってきた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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