園児の置き去り事故防止へ…QRコードを利用したサービスが開始

QRだれドコ
QRだれドコ全 7 枚

熱中症対策が必要になる季節だ。最近、保育園・幼稚園の送迎バスや園外活動において、園児が置き去りになる事故が問題になっている。置き去り事故防止へQRコードを利用したサービスが開始した。

【画像全7枚】

ソフトウェアの企画、開発、販売を行うフルティフルは、保育園児・幼稚園児の置き去り事故を防止するためのクラウドサービスとして、「QRだれドコ」(qr-daredoco)をリリース、6月3日からサービスを開始する。

QRだれドコは、保育者のスマホやタブレットと園児が持つQRコードを使用することにより、保育者が園児の園への出入りを確認できるシステムだ。送迎バスに乗った時、園に入った時、園外に出る時などのタイミングで、園児のQRコードをスマホでスキャンし、置き去りがないか確認する。園は保護者からの要望に応じて保護者とも子供の出入りを共有することもできる。

QRだれドコは、確認用メールアドレスがあれば無料で登録・利用できるクラウドサービスだ。保育園児・幼稚園児199人の登録まで無料となっている。

QRだれドコの使い方・利用シーン

QRだれドコの利用シーンQRだれドコの利用シーン

●バスの乗降時の報告:バスの乗降時/移動中に園児のQRコードをスキャンする。いつ、だれがどこで乗車したか自動的に記録され、保育園の担当者や保護者はPCやスマホで確認できる。

●施設への入園の記録:施設に入るときに備え付けのタブレットでQRコードをスキャンする。入園したことが担当の先生や保護者に伝わる。

●公園から帰るときの点呼:公園から帰るときにスキャンする。公園に来た園児が全員集合しているか、いない場合誰がいないのかをスマホで確認できる。

●QRコードにはニックネーム(とニックネームの重複を防ぐためのランダム文字)の情報しか含まれていない。QRコードを紛失しても重要な個人情報が漏れることはない。

バスでの送迎やお散歩など保育園・幼稚園の園外活動において園児が置き去りになる事故がある。例えば東京都では、2017~20年の4年間で、都に報告されただけでも置き去り事故は94件発生している。いっぽうで、園で働く保育者の肉体的・精神的負担も増加し、それらの負担軽減も急務となっている。

幼稚園や保育園などでICTが徐々に導入されつつあるが、書類作成など事務業務をカバーするサービスが多いものの、園児の安全にフォーカスしたサービスは少ない。QRだれドコは、保育者と保護者のリアルタイムな情報共有によって置き去り事故をの可能性を減らし、園から保護者への報告負担を軽減するサービスとして開発された。

本システム開発のきっかけは、フルティフルのソフト開発担当の子供が送迎バスに一人乗り遅れたことだという。その時は先生がすぐに気付いたが、急な休みや登園が日々発生するような保育の状況で、担当者が注意を払っていてもこのような事故が起きることを実感し、発案したそうだ。

《高木啓》

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