水素エンジンのレクサス「ROV」、富士スピードウェイに走行エリア計画 ベースはヤマハ

レクサス ROV Concept
レクサス ROV Concept全 23 枚

トヨタ自動車は、6月4~5日にスーパー耐久シリーズ第2戦決勝が行われた富士スピードウェイで、レクサス『ROV Concept』を展示した。水素エンジンのカーボンニュートラルと多様なライフスタイルを提案する。

[写真:レクサス ROV(全23枚)]

一見すると大型のバギーのように見えるが、正式にはROV(Recreational Off highway Vehicleの略)でと呼ばれる乗り物で、コンパクトなボディサイズと悪路走破性を備えている。荒野やブッシュが生い茂る林の中などで、雄大な自然とのふれあいを楽しめる乗り物となっている。

今回レクサスは1.0リットル直列3気筒エンジンに、圧縮気体水素を燃料とすることで、カーボンニュートラルを目指し、同時に多様なライフスタイルを提案する。

レクサス ROV Conceptレクサス ROV Concept

アメリカなどではこのようなROVが日常的に仕様され、海外では多く販売されているという。今回はヤマハ『YXZ1000R SS』をベースにレクサス流のデザインに仕上げている。ボディカラーにはIron Oxide(アイアンオキサイド)を採用しより上質な仕上がりを見せる。

富士スピードウェイで展示した理由は、場内のP10と呼ばれる駐車場の奥に、アドベンチャーを楽しめる広大な敷地を整備し、ROVを走らせて楽しめる空間を整備する企画があるから。今回の展示では車内に座り、P10の奥地に広がる敷地を走っているのを感じられるように、ゴーグルをして映像を楽しめる仕組みになっていた。

将来は、移動式水素充填ステーション、ROV、遊び場所などをまとめて持って行き、免許が無い人でも気軽にアドベンチャーな体験をできるような、充填・車両・場所などを提供するそうだ。

この車両は、1月の東京オートサロン2022で展示されていたので見たことがある人も多いだろう。その時のタイヤはオフロードタイヤだったが、今回はミシュラン製のX TWEELを装着。いわゆるエアレスタイヤとなり、タイヤとホイールが一体化されているのが特徴だ。ラフロードでのパンクの可能性を排除するのと、パンクによるタイヤの破棄などの環境負荷にも配慮していると言う。トレッド面が減ってきた場合はリトレッドで新しいトレッド面を貼り替えることで仕様し続けることができるのも特徴の1つだ。


《雪岡直樹》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型コンパクトSUV『カイト』発表…新デザイン言語を反映
  2. 【BMW 120d 新型試乗】BMWのディーゼルが凄いことになっている!…中村孝仁
  3. 『エルグランド』新型に搭載、日産の次世代e-POWER用エンジン…STARC燃焼技術が日本燃焼学会「技術賞」に
  4. トヨタ、新型スポーツカーを予告…12月5日ワールドプレミアへ
  5. アウディの5気筒エンジン、2026年に誕生50周年…最新の『RS 3』が伝統を継承
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る