岸田首相、来週にもトヨタ本社を訪問、工場も視察へ[新聞ウォッチ]

岸田首相
岸田首相全 2 枚

立憲民主党が細田博之衆院議長に対する議長不信任決議案とともに岸田内閣に対する不信任決議案も提出したが、自民、公明両党などの反対多数で否決され、夏の参院選を目前に控え、与野党の対決姿勢が鮮明となっている。

こうした中、きょうの朝日などが報じているが、岸田文雄首相が、来週後半にも愛知県豊田市のトヨタ自動車本社を訪れる方向で調整に入ったそうだ。腰の低さでは定評のある岸田首相だが、現職の首相がトヨタを「公務」で訪問するのは異例のことで、「7月10日投開票が有力視される参院選をにらみ、賃上げに向けた取り組みをアピールする狙いがある」とも伝えている。

記事によると、1999年以降の首相動静では、自民党の首相のトヨタ訪問は、2018年に中国の李克強(リーコーチアン)首相が来日した際、当時の安倍晋三首相がトヨタ自動車北海道(北海道苫小牧市)を同行視察したことがあるだけだという。

来週の6月15日は、トヨタの定時株主総会が開かれるため、岸田首相の本社訪問は総会後とみられるが、首相は現場の声を聞くため、豊田市内の工場も視察して、トヨタ社員と車座で意見交換する予定のようだ。

愛知県は労働組合が影響力を持ち、かつて「民主王国」と呼ばれたが、トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は野党に限らず、超党派との協力を加速させる方針に転換。昨年の衆院選では、トヨタ労組出身の旧民主党系の古本伸一郎氏が、公示直前に不出馬を表明したことで、自民党が初めて議席を獲得した。「100年に一度の大変革」を迎え、トヨタ系の労働組合の中には経営側と意気投合する社員も少なくない。参院選を前に岸田首相の異例の“表敬訪問”を機に自民党への支援を仰ぐ狙いもあるようだ。

2022年6月10日付

●観光入国手続き再開、ビザ申請2年2か月ぶり(読売・1面)

●円安歯止めかからず、20年4か月ぶり水準、企業・家計の負担増(読売・11面)

●ANA国内線全便運航、来月2日から羽田発着分(読売・11面)

●首相、トヨタ訪問へ調整、参院選前アピール?(朝日・4面)

●広がれ栄えよ 草の根ラリー、ファン発掘・地域振興トヨタの挑戦(朝日・8面)

●主権回復、脱炭素で築く自動車立国、米国で市民権得たトヨタ(産経・1、3面)

●自賠責、来年度値上げへ、改正法成立、被害者支援に(産経・24面)

●マスク氏「オフィスで働け」、在宅か出社か労使に問いかけ(日経・7面)

●車部品、棚卸し資産4割増、主要27社、過去最高、トヨタ系顕著、3月末(日経・18面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る