【F1 アゼルバイジャンGP】フェルスタッペンが今季5勝目…レッドブルが今季3度目の1−2フィニッシュ

F1アゼルバイジャンGP
F1アゼルバイジャンGP全 9 枚

アゼルバイジャンの首都バクー市街地コースで12日、F1第8戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝、セルジオ・ペレス(レッドブル)が2位で、レッドブルが今季3度目の1-2フィニッシュを飾った。

11日に行われた予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4戦連続のポールポジションを獲得。2番手は前戦モナコGPで優勝したセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、そして4番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)と、トップ4をフェラーリとレッドブルで分け合う結果となった。

51周の決勝レースは、スタートでペレスが一気にルクレールを抜き去りトップに浮上。これでトップ4はペレス、ルクレール、フェルスタッペン、サインツというオーダーになった。序盤はペレスが逃げ、ルクレールとフェルスタッペンがバトル。そして少し遅れてサインツが追う展開となったが、9周目、サインツにトラブルが発生しマシンを止めてしまった。

これでVSC(バーチャルセフティーカー=全車一定の速度で走行)となり、次の周に多くのマシンがミディアムタイヤからハードタイヤに交換するため、ピットインを行った。しかしレッドブルの2台はステイアウト。これでフェルスタッペンが2位に浮上した。

VSCが解除されるとフェルスタッペンは一気にペレスに迫り、15周目にトップに浮。2位に落ちたペレスは17周目にピットインして、タイヤをミディアムからハードに交換した。これでルクレールに先行され3位でコースに復帰。フェルスタッペンは19周目にピットインして同じくハードからミディアムに交換し、ルクレールがトップに立った。

これでルクレールが有利になったと思われたが、直後にトラブルが発生。コースサイドにマシンを止め、フェラーリは2台がリタイヤという結果になった。これで改めて1-2体制となったレッドブルは後続を寄せ付けず快走。フェルスタッペンはピットから「速すぎる。もっとペースを落とせ」と言われるぐらいのハイペースで走行し、最終的にペレスにも20秒もの差をつけて今季5度目の優勝を飾った。ペレスも後続に25秒の差をつけて堂々の2位。これでレッドブルは今季3度目となる1-2フィニッシュを飾った。

フェラーリ2台の脱落で、5番グリッドからスタートしたジョージ・ラッセル(メルセデス)が3位。不調なシーズンを過ごしながらも、今季3度目の表彰台を獲得した。

4位はマシンの振動で背中を痛めながらも走りきったルイス・ハミルトン(メルセデス)。6番グリッドスタートだったピエール・ガスリー(アルファタウリ)が5位でフィニッシュした。

角田裕毅(アルファタウリ)は8番グリッドからスタートし、レース後半はハミルトンとのバトルの中5位を走行していたが、リアウイングにトラブルが発生してオレンジボール(ピットインして修理せよ)が提示される事態に。修理してコースに戻ると13位まで転落し、そのままチェッカー。アゼルバイジャンGPはノーポイントに終わった。

次戦、F1第9戦はカナダGP。モントリオールのジル・ビルヌーブサーキットを舞台に6月17日から19日(現地時間)の日程で開催される。

■アゼルバイジャンGP 決勝レース結果

1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2. セルジオ・ペレス(レッドブル)
3. ジョージ・ラッセル(メルセデス)
4. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
5. ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
6. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
7. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
8. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
9. ランド・ノリス(マクラーレン)
10. エステバン・オコン(アルピーヌ)
11. バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
12. アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
13. 角田裕毅(アルファタウリ)
14. ミック・シューマッハ(ハース)
15. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
16. ランス・ストロール(アストンマーチン)
以上完走

--. ケビン・マグヌッセン(ハース)
--. 周冠宇(アルファロメオ)
--. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
--. カルロス・サインツ(フェラーリ)

《藤木充啓》

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