ジャガー『F-PACE』、ルマン優勝35周年記念車がヒルクライム出走予定…グッドウッド2022

ミッドナイトアメジストの専用ボディカラー

足回りのチューニングで性能を向上

5.0リットルV8スーパーチャージャー搭載

ジャガー F-PACE SVR の「エディション1988」
ジャガー F-PACE SVR の「エディション1988」全 10 枚

ジャガーカーズ(Jaguar Cars)は、英国で6月23日(日本時間同日17時)に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに、『F-PACE SVR』の「エディション1988」が出走すると発表した。

同フェスティバルの恒例行事が、ヒルクライムだ。スーパーカーを含めた市販車だけでなく、F1やWRC(世界ラリー選手権)マシンなどが、およそ1.86kmのコースを一気に駆け上がり、観客を沸かせる。

◆ミッドナイトアメジストの専用ボディカラー

ジャガー F-PACE SVR の「エディション1988」ジャガー F-PACE SVR の「エディション1988」

モデル名の「1988」は、ジャガーにとって栄光の年を意味する。1988年のルマン24時間耐久レースにおいて、ジャガー『XJR-9 LM』が優勝し、ポルシェの連勝記録を7で止めたのだ。世界限定台数の「394」は、1988年のルマンを制したジャガーXJR-9 LMの周回数を指す。

F-PACE SVRのエディション1988では、ミッドナイトアメジストのボディカラーに、シャンパンゴールドの22インチアルミホイール、サンセットゴールドのアクセントを採用した。ミッドナイトアメジストのボディカラーは、ジャガーXJR-9 LMの車体色のパープルを連想させる色だ。

テールゲートには、サンセットゴールドサテン仕上げのジャガーリーパーとスクリプトをあしらった。レーザーエッチングされたエディション1988のロゴが、フェンダーに添えられる。「ブラックパック」を標準装備。ドアミラーカバー、ブレーキキャリパー、ホイールセンターキャップなどには、グロスブラック仕上げが施される。

ダッシュボードやステアリングホイールスポーク、パドルシフト、シートなどにはSVRのロゴが入る。ステアリングホイールのジャガーリーパーとホーンリングはサテンブラック仕上げとした。

◆足回りのチューニングで性能を向上

リア・エレクトロニック・アクティブ・ディファレンシャル(EAD)をはじめ、先進的なテクノロジーによるチューニングを施した。トルク・オンデマンド式AWDシステムのインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)の制御技術は、EADのメリットを最大限に発揮できるよう最適化されている。ダイナミック・ドライビング・モード用のソフトウェアは、特別に調整・最適化された。このダイナミックモードを選択すると、素早いシフトレスポンスと鋭いスロットルレスポンスが得られるとともに、ステアリングレスポンスが向上し、あらゆる路面状況においても車両と一体感のあるドライビングが可能という。

フロントとリアには、それぞれ30%、10%硬度を高めたスプリングを採用する。アンチロールバーを組み込み、ボディロールを5%低減させているという。

22インチホイールは、フロントで2.4kg、リアで1.7kg軽量化し、ひと回り大きくなった395mmのフロントブレーキディスクと396mmのリアブレーキディスクとの組み合わせで、より多くの空気を送り込める設計とした。ブレーキディスクはフロント、リアともにツーピース構造を採用することで、軽量化と敏捷性のあるハンドリングを実現したという。

◆5.0リットルV8スーパーチャージャー搭載

5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは、最大出力550ps、最大トルク71.4kgmを引き出す。SVR専用チューンが施された「クイックシフト」、電動パワーステアリング、アダプティブ・ダイナミクス・サスペンション、トルクベクタリング、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)、AWDシステムを搭載する。0~100km/h加速4.0秒、最高速286km/hの性能を実現している。

ジャガー独自の「バリアブル・バルブ・アクティブ・エキゾーストシステム」を採用した、スポーティなサウンドを奏でるとともに、ガスフローの改善を図り、パフォーマンスを向上させる。エキゾーストシステムは、通常のF-PACEと比較して、6.6kg軽量化された。

また、AWDにインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)、オール・サーフェス・プログレス・コントロール、アダプティブ・サーフェス・レスポンスを搭載した。これにより、天候を問わず、優れた走行性能を発揮する、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る