羽田空港の制限区域内に進入! 衝撃だらけの「はとバス」ツアー 最速レポート

はとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(R7376行程)画像はメディア公開時で特例もあり
はとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(R7376行程)画像はメディア公開時で特例もあり全 15 枚

6月24日、金曜日の12時に羽田空港へ向かうと、まず小さな衝撃は「客が戻ってきた」。「まるでコロナ前」は大げさだが、行きの空港連絡リムジンバスは乗車率7割という感じで、空港にもリゾート地へ行くと想われるアロハシャツのグループもいる。

旅行目的の客が動き出すならば、あの老舗バス会社も先手を打つ。1948(昭和23)年から東京を拠点にありとあらゆるツアー企画を打ち出し、全世代に親しまれている黄色いバスの会社「はとバス」が「普通だったらできないツアー」をさらりと実現させてしまった。

◆それが、「羽田空港ベストビュードライブ」コース番号 R7376

コース名どおり、はとバスで人気の2階建てバスで、羽田空港の制限区域内をめぐるツアーで、6月25日から土・日・祝に1日3便運行するツアー。所要時間は4時間10分、旅行代金は1万3000円(食事付き/大人・子ども同額)という、「羽田空港制限区域内をはとバスが走行するのは、創業以来初のツアー」だ!

ツアー名から想像できるとおり、このツアーの最大のハイライトは、羽田空港の滑走路ぎりぎりを2階建てバスでめぐれること。はとバス車内Wi-Fiもあるから、はとバスからみえた離陸旅客機の爆音と迫力映像をすぐにSNSにアップできる。これも楽しい。

使用車両は、通常の2階建てバスと、2階建てオープントップバスの2種類。2階建てオープントップバスで運行の場合、停車中のみ屋根(幌)を開けての撮影タイムもある。空港内ということで、いろいろ撮影禁止区域やルールがあるから、ガイドのアナウンスを聞いて「初めての視点で眺める空港ビュー」を楽しんでみて。そしてここからは、乗り物好きが気になるチェックポイントを。

◆羽田空港 制限区域内運転OKのナンバーをチェック!

はとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(コース番号 R7376)を担う車両は、羽田空港内専用ナンバープレートがついている。たとえば前面、通常の車両ナンバーの右にオレンジの羽田空港内専用ナンバーがついている。この日の2階建てオープントップバスには「RJTT HATOBUS 3089」というコードが記されていた。

◆普段は通れない空港連絡道路や信号機も!

羽田空港A滑走路の地下を行く連絡道路羽田空港A滑走路の地下を行く連絡道路

滑走路ぎりぎりに迫って旅客機や駐機場、空港関連施設、トーイングカーなどを間近にみることができるはとバス「羽田空港ベストビュードライブ」。羽田空港内の具体的な巡回コースは、「ツアーに参加してみてのお楽しみ」にすることにして、はとバスに乗ったらぜひチェックしてみてほしいポイントのひとつが、普段は通れない空港連絡道路なども入っていく点。

ツアーでは、日本航空(JAL)系の羽田空港第1ターミナルと全日空(ANA)系の第2ターミナルを制限区域内で連絡する道路を走ったり、第1ターミナルと第3ターミナルをA滑走路の地下で結ぶトンネルも走る。

羽田空港 制限区域内では走行スピードは30km/h以内というルールがあるなか、このA滑走路横断地下トンネルは速度制限40km/h。最大深さ40mというトンネルの詳細など、マニアックな内容もガイドが淡々と教えてくれるのもおもしろい。

さらに、空港連絡道路にある車両用信号機も「左手をご覧ください」という調子で教えてくれる。通行時、歩行者の押しボタン信号と同じように、運転手がボタンを押して、青現示になるとゆっくりとトンネルへと入っていく姿を目の当たりにできる。

◆乗務員や空港内走行可能バス台数など、気になることがいっぱい!

はとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(R7376行程)画像はメディア公開時で特例もありはとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(R7376行程)画像はメディア公開時で特例もあり

「セキュリティチェック体制の構築、はとバス運転士の制限区域内車両運転許可取得や習熟運転など、関係各所との折衝を含め、約半年をかけて実現した」という、はとバス「羽田空港ベストビュードライブ」(コース番号 R7376)。羽田空港制限区域内を運転できる運転手はどれぐらいいるの? と、この日担当していた運転手に聞いてみると、「いま20人が羽田空港 制限区域内を運転できる試験を通過して、習熟運転を重ねている」と教えてくれた。

「羽田空港制限区域内に入れるオレンジナンバーつき黄色いバスは、2階建てオープントップバスが2台、通常の2階建てバスが2台、通常の1階建てバスが3台。制限区域内を走行するのは、原則2階建てのオープントップバスまたは2階建ての屋根付きバスで、1階建てバスは京橋駅~羽田空港のアクセス運行を担当し、緊急時などに空港制限区域内にも入れるように制限区域内ナンバープレートを取得している。もちろん、「羽田空港ベストビュードライブ」以外の営業運転にも入るから、街でみかけたらチェックしてみて」

給油車、融雪剤散布車など、働くクルマ好きも興奮するはとバス「羽田空港ベストビュードライブ」。この日、乗ってみて初めて気づいたひとつは「空港内のトンネルはほぼ高さ制限3.8メートルなんだ」ってこと。そこを通過するはとバスの2階からみると、トンネルの天井ぎりぎり。そんなスリルも楽しめる。


《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る