ベントレー、ルマンの栄光を復刻モデルに再現…『スピードシックス』を12台生産へ

6.6リットルの直列6気筒エンジンは最大出力200hp

1929年と1930年のルマン24時間レースで勝利

1929年と1930年のレースに参戦したスピードシックスを忠実に再現

ベントレー・スピードシックス のオリジナルモデル(左)と復刻生産モデル
ベントレー・スピードシックス のオリジナルモデル(左)と復刻生産モデル全 10 枚

ベントレー(Bentley)は6月24日、名車を復刻生産する「コンティニュエーションシリーズ」として、『スピードシックス』を12台製作すると発表した。

写真:ベントレー・スピードシックス

◆6.6リットルの直列6気筒エンジンは最大出力200hp

コンティニュエーションシリーズとしては、第一弾として12台が製作された『ブロワー』に続く第二弾だ。ベントレーのコーチビルド部門の「マリナー」が、12台のスピードシックスをハンドメイドで組み立てる。

スピードシックスは1929年と1930年に、ルマン24時間レースを制した。コンティニュエーションシリーズでは、オリジナルモデルを忠実に再現することを目指す。6.6リットルの直列6気筒ガソリンエンジンは、最大出力200hpを引き出し、最高速201km/hの性能を発揮する。

なお、スピードシックスの英国ベース価格は150万ポンド(2億4875万円)。すでに12台すべてが予約済みという。

ベントレー・スピードシックス の復刻生産モデル(左)とオリジナルモデルベントレー・スピードシックス の復刻生産モデル(左)とオリジナルモデル

◆1929年と1930年のルマン24時間レースで勝利

スピードシックスは、レースで最も活躍したベントレーだ。1929年と1930年のルマン24時間レースでは、ウルフ・バーナート、ヘンリー・ティム・バーキン卿、グレン・キッドソンがドライバーを務めたスピードシックスが総合優勝を果たした。

1928年に登場したスピードシックスには、SUツインキャブレターと高性能カムシャフトを採用した。エンジンは圧縮比を高めることによって、最大出力が180hpに向上。シャシーは3505mm、3569mm、3874mmの3種類のホイールベースから選択できた。1928年から1930年にかけて、182台のスピードシックスが生産された。

レーシングカーとして製作されたスピードシックスはホイールベースを3353mm、圧縮比は6.1:1とし、最大出力は200hpを引き出した。ルマンで1929年と1930年の2年連続優勝を果たし、ベントレーの歴史にその名を刻んだ。とくに1929年のルマンではベントレーが上位を独占し、完全勝利を収めている。

ベントレー・スピードシックス のオリジナルモデルベントレー・スピードシックス のオリジナルモデル

◆1929年と1930年のレースに参戦したスピードシックスを忠実に再現

1929年と1930年のレースに参戦したスピードシックスを忠実に再現し、12台の復刻モデルを製作するため、マリナーのチームはまず、オリジナルモデルの設計図と詳細な分析を基に、3D CADモデルを作成した。参考にしたのは、2台のオリジナルモデルだ。

1台は、1930年のルマンに参戦した3台のスピードシックスのうち、「オールド・ナンバー・スリー」と呼ばれる車両。ルマンでの勝利には至らなかったものの、過酷なレースを走り抜いたこの車両は、その後大切に保管されてきた。オールド・ナンバー・スリーは、現在も公道走行可能で、現オーナーはこの車両でレースにも参加している。復刻版の製作にあたり、設計の詳細などの貴重なデータを、この車両から得たという。

もう1台は、ベントレーのヘリテージコレクションに追加されたスピードシックス(「GU409」)だ。レースに参戦したスピードシックスと同じく、4人乗りのヴァンデンプラス製ボディを架装した1929年製のロードカーで、当時の仕様が忠実にレストアされている。GU409からは復刻版のパフォーマンスとハンドリングの基準となるデータを収集し、それに見合う以上のパワーとトルクカーブを持つ12基のエンジン製作などに活用される。

92年ぶりに新たに製作されるスピードシックスの最初の車両は、2022年後半に組み立てが完了し、今回のプロジェクトの試験開発車両として使用される。試験開発車両「カーゼロ」は、ブロワーの「カーゼロ」とともにそれぞれのコンティニュエーションシリーズの最初の1台目として、ベントレーで保管される予定だ。

ブライトリング ベントレー B06 S AB061221/G810-980A
¥1,888,168
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMW 3シリーズ 新型、9月30日デビューへ…第8世代は内燃エンジン全車がハイブリッドに
  2. フィアット『トポリーノ』、ソフトトップ仕様がカタログモデルに…「ドルチェヴィータ」欧州発表
  3. ヤマハ『XSR900』を「USインターカラー」に変身! ワイズギア、外装セットを限定発売 価格は29万9200円
  4. 日産の株価が反落…『キックス e-POWER』の北米投入と伝わるも不発
  5. アウディスポーツ初のPHEV、639馬力の『RS 5』新型を受注開始…1550万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. タイ矢崎電線のアルミ新工場がタイに完成、生産量3倍に増強…送配電網・自動車向けに対応
  3. [Key Person Interview]圧倒的な地の利を活かすラストワンマイルの担い手…駅レンタカーシステム代表取締役社長小堀明夫氏
  4. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  5. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
ランキングをもっと見る