インフィニティの新SUVクーペ『QX55』、快適性向上…2023年型は今夏米国発売へ

パーフォレーテッドレザー内装を採用

日本の折り紙から着想を得たメッシュパターングリル

世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」

インフォテインメントシステムにデュアルスクリーン

インフィニティ QX55 の2023年モデル
インフィニティ QX55 の2023年モデル全 10 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは6月28日、SUVクーペ『QX55』(Infiniti QX55)の2023年モデルを米国で発表した。今夏、米国市場で発売される予定だ。

◆パーフォレーテッドレザー内装を採用

インフィニティ QX55 の2023年モデルインフィニティ QX55 の2023年モデル

QX55は、最も急速に成長しているセグメントのひとつ、ラグジュアリークロスオーバークーペ市場に、インフィニティが再参入するために開発された。

その2023年モデルでは、装備を充実させた。パーフォレーテッドレザー内装、運転席の4ウェイパワーランバーサポート、LEDウェルカムライト付きリアドアハンドル、後席にタイプC USBポートなどを採用している。

「ESSENTIAL」グレードには、交通標識認識システムを追加した。セルフレベリングとアダプティブフロントライティングシステムを備えたキューブデザインのLEDヘッドライトも装備している。「SENSORY」グレードでは、2列目シートにヒーター機能が備わる。

◆日本の折り紙から着想を得たメッシュパターングリル

インフィニティ QX55 の2023年モデルインフィニティ QX55 の2023年モデル

インフィニティは2003年、初代『FX』を北米市場で発売した。インフィニティは初代FXが、現在人気のラグジュアリークロスオーバークーペ市場を開拓したと位置付けている。インフィニティはQX55を擁し、2003年に初代FXが確立したセグメントに復帰した。QX55は、カテゴリーで唯一、日本で開発されたラグジュアリーミッドサイズ SUVクーペになる。大胆なエクステリアに加えて、ラグジュアリーなインテリアを持ち、コネクティビティなどの面で革新的なテクノロジーを採用した。テクノロジーに精通し、大胆なデザインを好む若い世代も含めた新たな購買層をターゲットにデザインされたという。

QX55のデザインは、インフィニティの大胆なデザインを維持しながら、FXのシルエットを再解釈したものだ。象徴的なダブルアーチグリルには、日本の折り紙から着想を得たメッシュパターンにより奥行きを演出することで、日本の和をイメージしたモダンな芸術性を表現しているという。ボディサイドのデザインは、ボンネットからフロントフェンダー、そしてドアパネルを経て、リアフェンダーへとエレガントで流れるようなラインを描く。20インチホイールは、全車に標準装備されており、車体とホイールの隙間を少なくし、SUVのダイナミックな存在感を主張する。

45個のLEDをひとつのハウジングに収めたテールランプは、デジタルピアノの鍵盤のように見えることを狙ったという。このLEDテールライトは、デザインスタディモデルの『QX60モノグラフ』にも導入された。テールゲートには「INFINITI」ロゴを配した。スマートなパワーリフトゲートも採用した。

◆世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」

パワートレインは、可変圧縮比の「VCターボ」を備えた直列4気筒ガソリンエンジンエンジンだ。最大出力268hp、最大トルク38.7kgmを引き出す。日産が開発したVCターボエンジンは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特長を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べて、軽量かつコンパクト設計としている。

トランスミッションは、マニュアルモードを備えたCVT。駆動方式は4WDの「インテリジェントAWD」とした。ドライブモードセレクターによって、「標準」、「エコ」、「スポーツ」、「パーソナル」の4モードを選択することができる。

◆インフォテインメントシステムにデュアルスクリーン

インフィニティ QX55 の2023年モデルインフィニティ QX55 の2023年モデル

室内には、ワイヤレスのApple「CarPlay」に対応したデュアルスクリーンのインフォテインメントシステム 「INFINITI InTouch」を採用した。また、グーグルの「Android Auto」にも対応し、USB入力端子も複数装備している。

上側8インチ、下側7インチの高解像度スクリーンを、最大16個のスピーカーが付くBOSE製オーディオシステムと組み合わせる。ドライバーや乗員を楽しませ、コンサートのような音響体験を実現する、としている。

《森脇稔》

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