476馬力! メルセデスAMGがEクラスEVの『EQE』をチューン…欧州発売

メルセデスAMGらしいスポーティな外装

シートやステアリングホイールはAMGデザイン

1回の充電での航続は最大534km

メルセデスAMG EQE 43 4MATIC
メルセデスAMG EQE 43 4MATIC全 10 枚

メルセデスAMGは7月6日、メルセデスベンツの新型EV『EQE』をベースにした高性能モデル、メルセデスAMG『EQE 43 4MATIC』(Mercedes AMG EQE 43 4MATIC)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、10万3827ユーロ(約1435万円)だ。

写真:メルセデスAMG EQE 43 4MATIC

◆メルセデスAMGらしいスポーティな外装

EQE 43 4MATICは、『Eクラス』に相当するEVのEQEをベースに開発された高性能モデルだ。エクステリアは、「DIGITAL LIGHT」ヘッドランプを標準装備した。メルセデスAMG専用のブラックパネルグリルには、クロームのホットスタンプ付き垂直ストラットやAMGのロゴが配される。フロントバンパーのインテーク部分は、グロスブラックで塗装され、クロームトリムをあしらった。

クロームトリム付きのハイグロスブラックのフロントリップスポイラー、エアインテークのフリック&フィン、クロームトリム付きのハイグロスブラック仕上げのエアカーテンを装備する。AMGサイドシルパネルもハイグロスブラック仕上げ。リアバンパーには、ディフューザーを組み込んだ。

また、リアには、ドライビングダイナミクスを向上させるために、大型スポイラーを装着した。抗力を増加させることなく、リアのリフトが減少するという。空力性能を追求したAMGアルミホイールが付く。

◆シートやステアリングホイールはAMGデザイン

インテリアは、AMGらしいデザインとした。専用のグラフィックが入るAMGシートと、マイクロファイバー「MICROCUT」と赤いコントラストのトップステッチを備えた人工レザー「ARTICO」を組み合わせた。ナッパレザーシートがオプションで選択できる。

さらに、「NEOTEX」グレインと赤いトップステッチを施したスペースグレーのARTICOを、インストルメントパネルとベルトラインに使用した。ドアのセンターパネルと、センターコンソールからダッシュボードの接続部分には、赤いトップステッチが施された黒いMICROCUTをあしらった。

標準のAMGステアリングホイールに加えて、回生ブレーキ用のパドルが付いたフラットボトムデザインのナッパレザーAMGパフォーマンスステアリングホイールが選択できる。AMGスポーツペダル、AMGフロアマットとドアシルトリムも用意されている。

◆1回の充電での航続は最大534km

EQE 43 4MATICでは、モーターは前後に合計2個搭載される。ツインモーターは、最大出力476hp、最大トルク87.5kgmを発生する。

電動4WDシステムの「4MATIC」は、走行状況に応じて、前後アクスルの間で駆動トルクを連続的に配分する。トルクは毎秒160回チェックされ、必要に応じて調整される。トルク配分は、選択した走行モードによって異なる。コンフォートモードでは、効率に重点が置かれる。スポーツとスポーツ+モードでは、横方向のダイナミクスを高めるために、トルク配分が後輪寄りとなる。EQE 43 4MATICは、0~100km/h 加速を4.2 秒で駆け抜け、最高速はリミッターにより210km/hに制限される。

EQE 43 4MATICには、最新のリチウムイオン技術を採用した328ボルトの新世代バッテリーが搭載されている。蓄電容量は90.6kWhとした。バッテリーマネジメントシステムはAMG専用チューン。「スポーツ」と「スポーツ+」の走行モードでは、パフォーマンスに重点が置かれ、コンフォートモードでは航続に重点が置かれる。新世代のバッテリーは、従来と比較して、大幅に高いエネルギー密度が特長という。蓄電容量も大きい。新機能として、バッテリーマネジメントシステムの更新を、無線でインストールできる。1回の充電での航続は、最大534km(WLTPサイクル)、としている。


《森脇稔》

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