【スーパーフォーミュラ 第6戦】笹原右京が大逆転で初優勝…ランキングトップの野尻は3位

初優勝を飾った笹原右京
初優勝を飾った笹原右京全 9 枚

静岡県・富士スピードウェイで17日、スーパーフォーミュラ第6戦の決勝レースが行われ、セフティーカーラン時のピットストップで大逆転を決めた#15 笹原右京(TEAM MUGEN)が初優勝を飾った。

16日に行われた予選は雨で一時中断するなど荒れた展開となったが、#19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得。以下、#38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)と続いた。

決勝レースは完全なドライコンディションで迎えた。フォーメーションラップでストップしたマシンがありスタートはやり直しに。41周のレースは40周に減算されることになった。2度目のスタートは正常に行われ関口がトップを守って1コーナーに。野尻が坪井を抜いて2位に上がってきた。

しかしスタート直後にアクシデントが発生しセフティーカーランに。このセフティーカーランは長引き、リスタートは11周目になった。レース中、10周目からレース終了1周前までの間に1度のピットストップが義務付けられているが、ここで2位の野尻がピットイン。一旦順位を落とし、約40秒離れた状態で関口とトップ争いを行う展開となった。

関口はピットインを先に伸ばし、24周目に敢行。野尻の前でコースに復帰した。しかし関口のマシンからタイヤが外れスピン。これで野尻が実質上のトップに立ったかと思われたが、このタイミングでピットインしていた坪井が野尻の前でコースに復帰した。

関口のマシンを排除するために2度目のセフティーカーが導入された。まだピットインを済ませていなかった#15 笹原右京(TEAM MUGEN)、#37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、#53 佐藤蓮(TEAM GOH)がこのタイミングでピットイン。笹原はトップの坪井が戻ってくる前にコースに復帰し、一気にトップに浮上した。13番グリッドスタートからの大逆転だ。

31周目、残り10周でリスタートされたが、2位の坪井と3位の野尻がバトルするうちに笹原は1周で後続に1.4秒の差をつけて逃げ始めた。坪井も笹原を追ったが追いつくには至らず、そのままの順位でチェッカー。笹原が参戦14戦目で自身初となる優勝を飾った。

2位は坪井。ディフェンディングチャンピオンで今シーズンも現在ランキングトップの野尻が3位でチェッカーを受けた。ランキング2位の#20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)はリタイヤに終わったため、野尻はランキングトップをキープ。シーズン2連覇に向けて重要なポイントを稼いだ。

次回は8月19日・20日の日程でモビリティリゾートもてぎを舞台に、第7戦・第8戦が開催される。

■スーパーフォーミュラ 第6戦決勝レース結果

1. #15 笹原右京(TEAM MUGEN)
2. #38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
3. #1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
4. #37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
5. #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
6. #53 佐藤蓮(TEAM GOH)
7. #3 山下健太(KONDO RACING)
8. #18 国本雄資(KCMG)
9. #64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
10. #65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
11. #12 福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)
12. #39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
13. #14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
14. #7 小林可夢偉(KCMG)
15. #6 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
以上完走

--. #19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
--. #36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
--. #4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
--. #55 三宅淳詞(TEAM GOH)
--. #20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
--. #50 松下信治(B-Max Racing Team)



《藤木充啓》

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