MINIのEVに1台限りのオープン、航続は230km…米国で初公開

0~100km/h加速は7.7秒

電動ソフトトップは18秒以内に開閉可能

MINIハッチバックのEVの市販版に用意される「Electricトリム」を装着

MINI クーパー SE コンバーチブル
MINI クーパー SE コンバーチブル全 10 枚

MINIは7月15日、米国最大規模のMINIファンイベント「MINI Takes the States」において、MINIのEV『MINIクーパーSE』(MINI Cooper SE)の「コンバーチブル」を初公開した。市販車はハッチバックのみなので、オープンモデルは1台限りとなる。

写真:MINI クーパー SE の「コンバーチブル」

◆0~100km/h加速は7.7秒

電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計で、最大出力184hpを引き出す。シングルステージのオートマチックトランスミッションを介して、0~100km/h加速7.7秒の性能を発揮する。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で230km(WLTPサイクル)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

◆電動ソフトトップは18秒以内に開閉可能

電動ソフトトップは、スイッチ操作により18秒以内に開閉できる。走行中でも、30km/h以下なら開閉可能。ルーフのスライディング機能は、ソフトトップがクローズド状態の時、前席の頭上部分だけが開閉できる。サンルーフのように使用でき、利便性を追求している。ルーフはこのサンルーフ状態を含めて、オープン、クローズの合計3つの状態に設定できる。

1台限りのモデルのソフトトップには、MINI『コンバーチブル』の市販車にオプションの「MINI Yours」ソフトトップを採用した。このソフトトップには、チタングレーのユニオンジャックパターンが織り込まれ、MINIブランドの本拠地の英国を表している。

電動パーキングブレーキが標準装備される。センターコンソールのスイッチで作動と解除を行う。ブラックパネルデザインのデジタルカラーディスプレイは、5インチサイズで、走行に関連するあらゆる情報に加えて、チェックコントロールのメッセージや先進運転支援システム(ADAS)の状態を表示する。バッテリーの充電時には、充電状態を表示する。

◆MINIハッチバックのEVの市販版に用意される「Electricトリム」を装着

「MINIアプリ」には、EV専用サービスが用意される。遠方からリモートで充電プロセスを制御することができる。さらに季節によっては、補助ヒーターや補助エアコンディショナーを作動させることも可能だ。

1台限りのモデルには、MINIハッチバックのEVの市販版に用意される「Electricトリム」を装着した。ホワイトシルバーメタリックのボディカラーや、イエローのドアミラーカバーなどが特長だ。さらにエレクトリックパワースポークデザインの17インチアルミホイール、クロスパンチカーボンパターンのブラックレザーシート「MINI Electric」のロゴ入りナッパレザーステアリングホイールを装備している。


ビートルズ マジカルミステリーツアー レインボー トレーナー
¥4,100
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る