スズキは、中型船外機5機種に、世界初のマイクロプラスチック回収装置を標準装備し、7月より生産を開始。北米、欧州などの主要市場を含めた全世界へ順次出荷していく。
海に流れ込む大量の海洋プラスチックごみは近年大きな環境問題となっており、自然環境下でさらに微細に破砕されたマイクロプラスチックは生態系に影響を及ぼすことが懸念されている。
スズキは、こうした問題に対処するため、船外機がエンジン冷却のために大量の水をくみ上げながら走行し、冷却後にその水を戻す構造であることに着目し、戻り水用ホースに取り付け可能なフィルター式の回収装置を開発。走行するだけで水面付近のマイクロプラスチックを回収できる画期的な製品として注目を集めた。
スズキはマイクロプラスチック回収装置のモニタリング調査を日本、米国、欧州地域を含む14か国にて実施しながら改良を重ねてきた。今回、『DF140BG』、『DF115BG』、『DF140B』、『DF115B』、『DF100C』の5機種に標準装備し、2022年7月より生産を開始した。