日産グプタCOO、2022年度グローバル販売400万台「達成に自信」

日産グプタCOO(7月28日)
日産グプタCOO(7月28日)全 4 枚

日産自動車のアシュワニ・グプタCOO(最高執行責任者)は7月28日にオンラインによる決算説明会で、前年度に対し3.2%の増加を見込む2022年度のグローバル販売400万台の達成に自信を示した。

日産の2022年度第1四半期(4~6月期)のグローバル販売台数は前年同期比21.8%減の81万9000台にとどまった。グプタCOOは「台数減少は主として在庫水準の違いによるもの。2021年度は在庫をいかし、販売につなげることができた。しかし21年度第4四半期(2022年1~3月期)の在庫は最低水準まで落ち込み、22年第1四半期は需要の拡大に対し、既存の在庫を使った販売が難しい状況だった」と述べた。

一方で「これまで投入してきた数々の新型車の販売は伸びており、当社の長期的な業績を支えている」とも強調。

その上で「400万台の通期予測は変えていない。第1四半期(の販売)は下がったが、主たる理由は中国のロックダウンとグローバルな半導体の供給不足。そして中国のロックダウンは解消されて、結果的にもう改善が第2四半期から見られる。従って後の3四半期については私どもの見立てではやはり400万台に挑戦し続ける必要がある」との考えを示した。

落ち込みの原因となった半導体不足への対応についてグプタCOOは「想定以上に供給不足が長引いていることから、サプライチェーンのエコシステム全体を見渡すことが求められる」と指摘。

具体的には「直近では半導体メーカーの在庫を確保し、重点商品および重点市場に優先的に割り当てている。また中期的な対策としては代替部品の開発を進めるとともに、日産専用の仕様から汎用品への切り替えを進めている」と説明した。

日産が同日発表した第1四半期決算は、原材料や物流費の上昇を、為替の追い風や販売費用削減の効果で補いきれず、営業利益が前年同期比14.2%減の649億円となった。日産は通期の営業利益を前期比1.1%の2500億円を見込んでいるが、グプタCOOは「マクロ環境によるリスクを軽減し、財務規律を徹底した戦略的な事業運営を行うことで、通期予想を達成する自信はある」と明言していた。


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《小松哲也》

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