【鈴鹿8耐】Team HRCが他を寄せ付けず独走で優勝…ホンダの優勝は8年ぶり

優勝した#33 Team HRC(長島哲太)のウイニングラン
優勝した#33 Team HRC(長島哲太)のウイニングラン全 11 枚

鈴鹿サーキットで7日、2022FIM世界耐久選手権第3戦コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした#33 Team HRC(長島哲太/高橋巧/I. レクオーナ)が優勝した。

ライダー交代時に情報交換をする高橋巧(左)と長島哲太(右)ライダー交代時に情報交換をする高橋巧(左)と長島哲太(右)

昨日までの天気予報に反して、雲はあるものの激しい日差しが差し込む、いかにも鈴鹿8耐といった天候で迎えた決勝当日。会場には2万8000名のファンが詰めかけた。

決勝レースは11時30分にル.マン式でスタート。4番グリッドの#5 F.C.C. TSR Honda France(J. フック)が一気にトップに躍り出た。3番グリッドの#7 YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(N. カネパ)はスタートに手間取り17位まで後退。2番グリッドの#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L. ハスラム)は2位を守り、ポールポジションの#33 Team HRC(高橋巧)は3位に後退した。そして22番グリッドスタートの#1 Yoshimura SERT Motul(G. ブラック)は1周で15台を抜いて7位でコントロールラインに戻ってきた。

表彰式表彰式

2周目も激しく順位が変わり、#33 Team HRC(高橋巧)がトップを奪還。#5 F.C.C. TSR Honda France(J. フック)が2位に、#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L. ハスラム)が3位となり、#1 Yoshimura SERT Motul(G. ブラック)が4位まで上がってきた。

ここでアクシデントが発生しセフティーカーが導入された。クラッシュパッドの修復に時間がかかり、8周目にレースが再開された。ここで一気に#1 Yoshimura SERT Motul(G. ブラック)が3台抜きを決めてトップに浮上。しかし翌周には#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L. ハスラム)がトップに浮上と、激しいバトルが続いたが、10周目に#33 Team HRC(高橋巧)がトップに立つと、その後は後続を引き離す展開となった。

優勝した#33 Team HRC(長島哲太/高橋巧/I・レクオーナ)優勝した#33 Team HRC(長島哲太/高橋巧/I・レクオーナ)

序盤は#33 Team HRC、#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H、#1 Yoshimura SERT Motul、#5 F.C.C. TSR Honda Franceのトップ4に、スタートで17位まで落ちた#7 YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCが追いついてきた。

58周目、2時間18分が経過した時点で車両火災が発生し、2度目のセフティーカーが導入された。鈴鹿8耐は2台のセフティーカーが同時にコースインするが、なんとここでトップの#33 Team HRCと2位の#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hの隊列が分かれ、一気に1分以上の差がつく結果となった。

2位の#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L・ハスラム/A・ロウズ/J・レイ)2位の#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L・ハスラム/A・ロウズ/J・レイ)

#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8HのL. ハスラム、A. ロウズ、J. レイは前を追うが差は縮まらない。さらにはJ. レイは転倒を喫し、すぐにコースに復帰したがその差を大きく開いてしまう結果になった。

その後2位争いが激しくなり、#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hと#7 YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCはピットストップのたびに順位が入れ替わる展開となったが、残り1時間を切ったところで#7 YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCは他車と接触して転倒。すぐにコースに戻ったが、ピットでの修復に時間がかかり、大きく順位を落としてしまった。

3位の#1 Yoshimura SERT Motul(G・ブラック/渡辺一樹)3位の#1 Yoshimura SERT Motul(G・ブラック/渡辺一樹)

#5 F.C.C. TSR Honda Franceは2度目のピットストップでリアブレーキのトラブルが発生し19位にダウン。その後もペナルティなどがあり、上位進出が難しい状況となった。

最終的に、#33 Team HRCが他を寄せ付けず、後続に1周以上の差をつけて優勝。2014年のMuSASHi RT HARC-PRO.以来、ホンダにとって8年ぶりの優勝を飾った。

4位の#95 S-PULSE DREAM RACING・ITEC(生形秀之/渥美心/津田拓也)4位の#95 S-PULSE DREAM RACING・ITEC(生形秀之/渥美心/津田拓也)

2位は前回(2019年)の覇者#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H。3位は世界耐久選手権ランキングトップの#1 Yoshimura SERT Motul。以下、#95 S-PULSE DREAM RACING. ITEC(生形秀之/渥美心/津田拓也)、#104 TOHO Racing(清成龍一/國川浩道/國峰啄磨)、#72 Honda Dream RT SAKURAI HONDA(濱原颯道/日浦大治朗/國井勇輝)と続いた。

■鈴鹿8耐決勝レース結果(トップ10)

5位の#104 TOHO Racing(清成龍一/國川浩道/國峰啄磨)5位の#104 TOHO Racing(清成龍一/國川浩道/國峰啄磨)

1. #33 Team HRC(長島哲太/高橋巧/I. レクオーナ)
2. #10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(L. ハスラム/A. ロウズ/J. レイ)
3. #1 Yoshimura SERT Motul(G. ブラック/渡辺一樹)
4. #95 S-PULSE DREAM RACING. ITEC(生形秀之/渥美心/津田拓也)
5. #104 TOHO Racing(清成龍一/國川浩道/國峰啄磨)
6. #72 Honda Dream RT SAKURAI HONDA(濱原颯道/日浦大治朗/國井勇輝)
7. #7 YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(M. フリッツ/N. カネパ/K. ハニカ)
8. #40 Team ATJ with JAPAN POST(高橋裕紀/伊藤和輝/小山知良)
9. #50 TEAM KODAMA(児玉勇太/長尾健史/長尾健吾)
10. #5 F.C.C. TSR Honda France(J. フック/M. ディメリオ)

《藤木充啓》

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