京浜急行電鉄(京急)と国土交通省関東地方整備局、東京航空局は8月8日、空港線・羽田空港第1・第2ターミナル駅(東京都大田区)の引上げ線整備に着手したと発表した。
同駅は京急の駅としては最東端に位置する空港線の終点で、1面2線の構内に1時間あたり最大13本の列車が発着しているが、将来の航空旅客の増加を見据え「羽田空港の国際競争力の強化に向けた空港機能の拡充に資する取り組み」として、品川駅の2面4線化と合わせて引上げ線を設け、1時間あたり片道3本の増発が図られることになった。
整備に際しては、トンネル躯体や躯体に付帯する通路・階段にあたる「鉄道基盤施設」を関東地方整備局が、線路やホームといった「鉄道施設」を京急が担当することになっており、羽田空港第1・第2ターミナル駅から第2ターミナル方向へ300m線路が延長される。
その際、連絡通路の一部を撤去する必要があることから、まず、2025年度頃の使用開始を目指して歩行者動線を切り換えるための仮切り回し通路を整備。線路終端部付近30mの既存設備も改修される。