電動キャンパー、独キャンピングカーショーに出展予定…メルセデスベンツ EQV

ベッド付きのポップアップルーフ

Vクラスと異なる専用デザイン

インフォテインメントシステム「MBUX」

1回の充電での航続は最大363km

メルセデス EQV ベースのキャンピングカー
メルセデス EQV ベースのキャンピングカー全 10 枚

メルセデスベンツは7月28日、ドイツ・デュッセルドルフで8月27日に開幕するキャンピングカーショー「キャラバンサロン2022」に、EVの『EQV』(Mercedes-Benz EQV)ベースのキャンピングカーを出展すると発表した。

「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの市販EV第2弾がEQV。EQVのベース車両は、メルセデスベンツのミニバン、Vクラスだ。

◆ベッド付きのポップアップルーフ

メルセデスベンツはキャラバンサロン2022において、このEQVベースのキャンピングカーを出展する予定だ。Sortimo Walter Ruegg社が、キャンピングカーへのコンバージョンを手がけている。

EQVには、ベッド付きのポップアップルーフと、後席用の寝室、キッチンユニット付きの多機能ボックスが組み込まれる。その特徴は軽量構造にあり、EVの航続に配慮しているという。

また、ルーフにはソーラーパネルを装備しており、キャンプ用バッテリーに電力を供給する。その他のオプションとして、USBソケット、ダークリアウィンドウ、後席用インテリアライトが用意されている。

メルセデス EQV ベースのキャンピングカーメルセデス EQV ベースのキャンピングカー

◆Vクラスと異なる専用デザイン

EQVには、ベース車のVクラスと異なる専用デザインが与えられており、フロントグリルは、クロームフィン付きのブラックパネル仕上げとした。フロントバンパーには、大型のエアインレットとクロームの装飾が施された。LEDヘッドランプも専用デザイン。足元は、専用の18インチアルミホイールで引き締められた。

インテリアはダッシュボードに、ミッドナイトブルーのレザーを使用した。ローズゴールドのアクセントを添えて、「Welcome Home」効果を演出する。インフォテインメントとサウンドシステムにも、ローズゴールドのアクセントを配した。ダッシュボードの上側はブルー、下側はブラックのツートン仕上げとしている。

Vクラス同様、2種類のホイールベースが設定される。「EQV300ロング」は全長5140mm、ホイールベース3200mm。「EQV300エクストラロング」は全長5370mm、ホイールベース3430mmだ。

◆インフォテインメントシステム「MBUX」

学習する音声制御システムを備えたインフォテインメントシステム、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載する。EQVのMBUXでは、ダッシュボード中央に、高解像度の10インチメディアディスプレイを配置した。このディスプレイは、ナビゲーションシステムや「Mercedes me」の充電機能、ドライブモードの操作に利用できる。

MBUXの特長のひとつは、自然言語を使用したインテリジェントな音声コントロールだ。「ハイ、メルセデス」と呼びかけると、音声アシストが起動する。音声によるコントロールは、電話、音楽の選択、メッセージの書き込みと聞き取り、天気予報をはじめ、空調や照明などの操作に対応する。またMBUXでは、Mercedes meアプリと組み合わせて、自宅やオフィスから目的地を設定し、出発時間を入力して、EQVの室内をあらかじめ快適な温度にしておくことができる。

「Mercedes me Charge」は、急速充電ステーション「IONITY」を含めて、欧州300か所以上の公共充電ステーションへのアクセスを可能にする。顧客は、MBUX、Mercedes meアプリ、Mercedes me Chargeの充電カードを使用して、個人認証を行う。支払いなどは、自動的に処理される。

メルセデス EQV ベースのキャンピングカーメルセデス EQV ベースのキャンピングカー

◆1回の充電での航続は最大363km

EVパワートレインは、フロントアクスルに、モーター、トランスミッション、冷却システム、パワーエレクトロニクスを一体化した「eATS」を搭載し、前輪を駆動する。モーターは最大出力204hp、最大トルク36.9kgmを引き出す。パワフルなモーターは、重量ボディのEQVを最高速140km/hまで加速させる。オプションで、最高速を160km/hに引き上げることが可能だ。

バッテリーは、蓄電容量90kWhの大容量リチウムイオンだ。車両の床下にレイアウトされ、室内空間を犠牲にしていない。1回の充電での航続は、最大363km(WLTPサイクル)に到達する。充電ソケットは、フロントバンパーにレイアウトした。充電はウォールボックスや充電ステーションなど、出力11kWのAC(交流)充電で、およそ10時間。出力110kWのDC(直流)急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量を、およそ45分で充電できる、としている。


組立天体望遠鏡15倍
¥2,725
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る