チューリッヒ保険が「あおり運転実態」を調査…過半数に被害経験、ドラレコに期待

あおり運転(イメージ)
あおり運転(イメージ)全 4 枚

あおり運転をされた経験のあるドライバーは51.3%、あおり運転被害は「車体を接近させる挑発行為」が最多、ドライブレコーダーの利用者が非利用者を上回る---。チューリッヒ保険会社は、2022年で5年目となる、全国のドライバー2230人を対象とした「あおり運転実態調査」を行なった。

[質問:あおり運転をされた経験はありますか?]

あおり運転をされた経験があると回答したドライバーは51.3%と、2018年の調査開始時(70.4%)以降、減少傾向ではあるものの、依然として半数を占める。あおり運転被害の実態としては、「自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が75.0%と最も多い。また、ドライブレコーダーの利用状況については、ドライブレコーダーの利用者(54.7%)が非利用者を上回った。ドライブレコーダーの普及であおり運転が減少すると思うか聞いたところ、69.6%のドライバーが減少すると思うと回答し、ドライブレコーダー普及への期待は大きい。

あおり運転をされた経験はありますか?あおり運転をされた経験はありますか?

<調査結果要約>
1. あおり運転をされた経験があるドライバーは51.3%と、2018年の調査開始時(70.4%)以降、減少傾向ではあるものの、依然として半数を占める。近年の報道を受けて、あおり運転を受けないよう、以前よりも意識して運転しているドライバーは77.0%。
2. 2020年6月末施行のあおり運転の厳罰化により、「危険運転が減少すると思う」ドライバーは63.0%。いっぽう減少しない理由としては、「危険な運転をする人の心理や行動は変わらないと思う」が最多に。
3. あおり運転被害は、「自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が75.0%と最多。被害を受けた際は「道を譲った」、「何もしなかった」など、「やり過ごす」対応をとったドライバーが目立つ。
4. あおり運転をされたきっかけは「車線変更をした」が最も多く24.4%。スピードや進路変更にまつわる行為をあおり運転のきっかけと感じるドライバーが多い。
5. 被害にあわないための工夫、上位は「周りを気遣い、刺激しない」運転。
6. ドライブレコーダーの利用者は54.7%。前年の調査時より4.8ポイント上昇し、非利用者を上回る。
7. ドライブレコーダーの購入・買い替え頻度は、「直近1年以内の購入」が25.0%。
8. ドライブレコーダーを利用していないドライバーの68.5%が「購入したいがコストがかかるため」と回答。購入、設置検討の費用感は、本体購入1万円以内、取付費用5000円以内となった。 

あおり運転(イメージ)あおり運転(イメージ)

九州大学大学院システム情報科学研究院の志堂寺和則教授は、この調査について、どうすればあおられないですむのか、身を守るヒントを与えてくれる、とコメント。「あおり運転が社会問題化したのは2017年の死亡事故がきっかけだ。これを受けて2020年の改正道路交通法では、あおり運転のような危険な運転は厳罰に処すことになった。しかし、それから2年経った今でもあおり運転の事故や様子が報道され続けており、多少の厳罰化ではあおり運転はなくならないことが示されている。われわれ車を運転する者にとっては、あおられるような事態はぜひとも避けたい」。

志堂寺和則教授の専門は、交通心理学、ヒューマンインタフェース。実車やドライビングシミュレータを用いたドライバーの運転行動の計測や運転適性の研究に従事する。著書に、『交通心理学』(北大路書房)、『交通心理学入門』(企業開発センター)、『交通事故防止の人間科学』(ナカニシヤ出版)、『だまされる脳』(講談社)、『ヒューマンインタフェース』(コロナ社)、『レクチャー ヒューマンコンピュータインタラクション』(数理工学社)、『大切な親に、これなら「決心」させられる! 免許返納セラピー』(講談社、監修)など。

<調査概要>
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年6月11~13日
調査対象:1週間に1回以上運転している全国のドライバー2230人


《高木啓》

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