[あおり運転実態]アブナイ人は変わらない? 被害は減少するも過半数

あおり運転(イメージ)
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あおり運転をされた経験があるドライバーは減少傾向ではあるものの、依然として半数を占める。あおり運転を受けないよう、以前よりも意識して運転しているドライバーは77.0%---。チューリッヒ保険会社は、全国のドライバー2230人を対象とした「あおり運転実態調査」を行なった。

あおり運転をされた経験のあるドライバーは2018年の調査開始時(70.4%)以降、減少傾向にあるが依然として約半数(51.3%)を占める調査結果になった。近年の報道を受けて、77.0%のドライバーが、あおり運転を受けないよう注意して運転をしており、あおり運転に対する関心は高い。

悪質なあおり運転に起因する事件、事故が多発し、社会問題となっており、2020年6月には、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」が施行された。改正道路交通法により、「危険運転が減少すると思う」と回答したドライバーは63.0%。危険運転が減少しないと答えた理由としては、「危険な運転をする人の心理や行動は変わらないと思う」が最も多い。

九州大学大学院の志堂寺和則教授は「あおり運転が減ってきているのには、ドライバーの多くがあおり運転を受けないように以前よりも意識して運転しているということも、大きく寄与していると思う。しかし、1年以内にあおり運転を受けた人は19.3%いて、あおり運転は日常的に行なわれている」とコメント。志堂寺和則:九州大学大学院システム情報科学研究院教授。専門は、交通心理学、ヒューマンインタフェース。実車やドライビングシミュレータを用いたドライバーの運転行動の計測や運転適性の研究に従事する。

<調査概要>
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年6月11~13日
調査対象:1週間に1回以上運転している全国のドライバー2230人


《高木啓》

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