ヒョンデのMPV『スターゲイザー』、近未来感たっぷり!…インドネシアモーターショー2022

GIIAS 2022で初披露されたヒュンデ・スターゲイザー
GIIAS 2022で初披露されたヒュンデ・スターゲイザー全 13 枚

韓国・ヒョンデ自動車の現地法人PT Hyundai Motors Indonesiaは7月15日に発表した3列シートのMPV『スターゲイザー』を、インドネシア国際モーターショー2022(GIIAS 2022、インドネシアモーターショー2022)で初披露した。インドネシア・チカランの同社工場で生産され、近隣諸国にも輸出される見込みだ。

◆会場を横断する巨大なスクリーンが訪問者の度肝を抜く

ヒョンデのブースを訪れると会場全体を横断する540平方メートルの巨大なスクリーンに度肝を抜かれた。このスクリーンでは環境に優しいモビリティと持続可能な未来の実現を目指す姿を表現するなど、様々な映像が展開されていたのだ。毎年米国ラスベガスで開催されるCESでは、韓国のサムスンやLGがこうした巨大スクリーンを使って訪問者を驚かせていたが、それを彷彿させる演出となっていた。

そのスクリーンを前に、もっとも注目されたのが3列シートのコンパクトMPV、スターゲイザーである。

3列シートのMPVは、インドネシア国内で販売される乗用車の4割以上を占める人気車種。トヨタ『キジャン』がこのタイプを1986年に発売して以来、圧倒的支持を得てきた。これまでは日本車が圧倒的シェアを獲得してきたが、昨年辺りから中国のウーリン(五菱)が同タイプを投入して着実にシェアを拡大。そんな中で、満を持して7月に発表されたのがこのスターゲイザーである。

ボディサイズは全長4460mm×全幅1780mm×全高1690mm、ホイールベースが2780mmと、目下インドネシアで大好評の三菱『エクスパンダー』とほぼ拮抗する。外観は、「スリーク・ワン・ボックス」と名付けられたワンモーションフォルムのスタイリッシュなデザインがポイントとなる。

◆水平基調のインパネに先進的システムで近未来感を追求

特にワイド感たっぷりのフロントフェイスは、近未来感を感じさせる個性的なデザインを特徴とし、横一文字のデイライトが存在感をさらに引き立てる。この水平に広がるデイライトは、同社の『スターリア』にも採用された、最近の現代一流のデザインとも言える。また、テールランプは点灯時にH型に光り、遠くからでも現代車であることをアピールするデザインとなっている。

内装は水平基調のインストルメントパネルには4.2インチデジタルメーターや8インチディスプレイオーディオを組み込む。カップホルダーやトレイ、小物入れなど多彩な収納を用意して使い勝手を高めている。シートは2列目を2人掛けのキャプテンシートか、3人掛けのベンチシートが選べ、前者なら定員は6名、後者なら7名となる。

パワートレイン系は1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力115ps/6300rpm、最大トルク143.8Nm/4500rpmを発揮。トランスミッションは無段変速式CVTと6速MTが選択できる。サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアはトーションビーム。タイヤは185/65R15が組み合わされる。

コネクティッドサービス「ヒョンデ・ブルーリンク」にも対応したことも大きなトピックだ。スマートフォンにインストールしたアプリを使ってドアロックの解錠・施錠や、エンジンスタート/ストップなどが可能となり、さらに盗難車通知&盗難車追跡にも対応。セキュリティを高めたイモビライザー機能なども装備した。

◆近未来的なデザインは日本車の脅威になるか。

こうした内容を見ると、現代がインドネシアの市場を徹底的に分析してスターゲイザーを投入したことが推察できる。特にデザインは内外装ともに実に洗練されていて、運転する側をワクワクさせるに十分だ。インドネシアではカッコいいクルマほど良く売れるとされており、その意味でもスターゲイザーのこのデザインは日本車にも脅威となりそうだ。

PT ヒュンダイモーターズ・インドネシアの代表を務めるWooJune Cha氏は「ヒョンデは単なる自動車メーカーではなく、有意義な体験を提供するモビリティ プロバイダーになることを常に目指してきた。ヒョンデは革新を生み出す未来に向けて努力し続け、そのためにヒョンデはインドネシア市場において、スターゲイザーでコミットメントを再び強化する」と述べ、再挑戦するインドネシア市場への意気込みを示した。


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《会田肇》

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