アストンマーティンの新型ロードスター『DBR22』発表、V12ツインターボ搭載

アストンマーティンの新デザインを提示

エンジンの冷却性を高める「ホースシュー」ベント

0~96km/h加速3.4 秒で最高速は318km/h

レザーとカーボンを多用したインテリア

アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1
アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1全 7 枚

アストンマーティンは8月15日、「モントレー・カー・ウィーク2022」に合わせて、『DBR22』(Aston Martin DBR22)を発表した。実車は8月19日、米国カリフォルニア州で開幕する「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で初公開される予定だ。

◆アストンマーティンの新デザインを提示

アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1

DBR22は、ビスポーク部門の「Q by Aston Martin」 の10周年を祝うデザインコンセプトモデル。『DBR1』や 『DB3S』など、アストンマーティンの象徴的なレーシングカーを連想させるオープンコックピットの2シーターデザインが特徴だ。

アストンマーティンのデザイナーが手がけたカーボンファイバー製のボディは、新しいデザインを提示している。コーチビルドによるフォルムは、ボディパネルの枚数を最小限に抑えながら、より彫刻的で筋肉質な存在感を追求している。

カーボンファイバー製のフロントグリルは、アストンマーティンの現行ラインナップとは異なる独自デザイン。このフロントグリルは、DBR1と DB3Sから直接インスピレーションを得たものだ。アストンマーティンの伝統を取り入れながら、現代的なデザインを生み出しているという。

◆エンジンの冷却性を高める「ホースシュー」ベント

アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1アストンマーティン DBR22(手前)と DBR1

ボンネットには、5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンの冷却性を高めるために、「ホースシュー」ベントが設けられた。ドアミラーは、ドアの上部から伸びるカーボンファイバー製アームに取り付けられている。

足元には、専用デザインの21インチアルミホイールを装着した。DBR22用に特別に設計された14本スポークデザインが特長だ。この軽量ホイールは、モータースポーツから派生したセンターロックハブを備えており、豊富なカラーから選択できる。

「ペイント・トゥ・サンプル」を利用して、特別に開発されたビスポーク塗装も利用できる。これは、Q by Aston Martinを通じて選択可能な専用オプションになる。

◆0~96km/h加速3.4 秒で最高速は318km/h

パワートレインには、5.2リットルV12ツインターボを搭載する。このエンジンには専用のキャリブレーションが施され、パドルシフト付きの8速ATを組み合わせる。0~96km/h加速は3.4 秒、最高速は318km/hの性能を可能にした。

シャシーの面では、フロントとリアのシアーパネルが、ねじり剛性を高める。アダプティブダンパーには、カスタムキャリブレーションを行った。アストンマーティンとしては初めて、3Dプリントによるリアサブフレームを採用した。このコンポーネントは、アルミから印刷された複数の 3Dプリント部品から作られ、それらを組み合わせてサブフレームを構築する。軽量化と高剛性化に加えて、少量生産モデル用の特別な部品を製作できるという。

なお、DBR22は、Q by Aston Martinの一部の顧客向けに少量生産される予定だ。

◆レザーとカーボンを多用したインテリア

アストンマーティン DBR22アストンマーティン DBR22

DBR22のコックピットには、レザーと露出したカーボンファイバーを広範囲に使用している。ダッシュボードは新デザインとした。レザーは、ダッシュボード、カーボンファイバー製の高性能シート、ドアの上部にまであしらわれている。

シートの後ろから上昇するツインナセルは、ドライバーとパッセンジャーの頭上の空気の流れをスムーズにする。リアには、スリムでワイドなライトバーを配し、水平基調のライトグラフィックを採用した。その下には穴あきパネルがあり、熱がテールから排出されるようにした。リアバンパーには、ディフューザーと大口径テールパイプを組み込んでいる。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

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