インフィニティ、SUVクーペ市場に復帰…『QX55』を中国発売

日本の折り紙から着想を得たメッシュパターングリル

世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」

インフォテインメントシステム 「INFINITI InTouch」

インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)
インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)全 7 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは8月26日、中国で開幕した成都モーターショー2022において、SUVクーペ『QX55』(Infiniti QX55)の中国発売を発表した。現地ベース価格は、38万9800元(約790万円)だ。

◆日本の折り紙から着想を得たメッシュパターングリル

インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)

QX55は、最も急速に成長しているセグメントのひとつ、ラグジュアリークロスオーバークーペ市場に、インフィニティが再参入するために開発された。インフィニティは2003年、初代『FX』を北米市場で発売した。インフィニティは初代FXが、現在人気のラグジュアリークロスオーバークーペ市場を開拓したと位置付けている。インフィニティはQX55を擁し、2003年に初代FXが確立したセグメントに復帰した。QX55は、大胆なエクステリアに加えて、ラグジュアリーなインテリアを持ち、コネクティビティなどの面で革新的なテクノロジーを採用した。テクノロジーに精通し、大胆なデザインを好む若い世代も含めた新たな購買層をターゲットにデザインされたという。

インフィニティの大胆なデザインを維持しながら、FXのシルエットを再解釈したものだ。象徴的なダブルアーチグリルには、日本の折り紙から着想を得たメッシュパターンにより奥行きを演出することで、日本の和をイメージしたモダンな芸術性を表現しているという。ボディサイドのデザインは、ボンネットからフロントフェンダー、そしてドアパネルを経て、リアフェンダーへとエレガントで流れるようなラインを描く。20インチホイールは、車体とホイールの隙間を少なくし、SUVのダイナミックな存在感を主張する。

45個のLEDをひとつのハウジングに収めたテールランプは、デジタルピアノの鍵盤のように見えることを狙ったという。テールゲートには「INFINITI」ロゴを配した。スマートなパワーリフトゲートも採用した。

◆世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」

パワートレインは、可変圧縮比の「VCターボ」を備えた2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンエンジンだ。中国仕様の場合、最大出力261hp、最大トルク38.7kgmを引き出す。日産が開発したVCターボエンジンは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特長を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べて、軽量かつコンパクト設計としている。

インテリジェントな先進運転支援システム、「プロパイロット」の最新バージョンを搭載する。クラスで唯一かつ世界初の「DAS2.0」ステアリング・バイ・ワイヤも採用されている。

◆インフォテインメントシステム 「INFINITI InTouch」

インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)インフィニティ QX55(成都モーターショー2022)

室内には、Apple「CarPlay」とBaidu 「CarLife」に対応したデュアルスクリーンのインフォテインメントシステム 「INFINITI InTouch」を採用した。

また、「Bose Performance プレミアム・パッケージ」には、Bose製のハイエンドオーディオシステムを搭載している。


《森脇稔》

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