ウッドベースのボディ鳴りが聴こえる…スバル インプレッサ 後編[インストール・レビュー]

ウッドベースのボディ鳴りが聴こえる…スバル インプレッサ 後編[インストール・レビュー]
ウッドベースのボディ鳴りが聴こえる…スバル インプレッサ 後編[インストール・レビュー]全 11 枚

自分の狙ったサウンドを追求するべくインプレッサのインストールをスタートした佐藤さん。サウンドの要となったのは8インチ・ミッドバスの導入。千葉県のサウンドクオリティーのインストール技術によってサウンド&デザイン両面で万全な作りとした。

◆ドアに8インチミッドバスを投入
ウッドベースのボディ鳴りをリアルに再現

8インチミッドバスやDAP、RCAケーブルの聴き比べのシステムなど、オーナーのやりたいことを丸ごと詰め込んだインプレッサ。8インチミッドバスやDAP、RCAケーブルの聴き比べのシステムなど、オーナーのやりたいことを丸ごと詰め込んだインプレッサ。
フロントスピーカーにはフォーカルのユートピアMをチョイス。ミッドバスには8インチサイズを用いて中低域の厚みを重視した。フロントスピーカーにはフォーカルのユートピアMをチョイス。ミッドバスには8インチサイズを用いて中低域の厚みを重視した。アウターバッフルはドアの前方を巧みに未加工して取り付けられている。8インチミッドバスを違和感なくビルトインする。アウターバッフルはドアの前方を巧みに未加工して取り付けられている。8インチミッドバスを違和感なくビルトインする。

前編ではシート下やフロア下などを使った省スペース取り付けについて紹介した佐藤さんのインプレッサ。後編ではフロントステージ回りの音作りや、システムの方向性について紹介して行くこととした。インプレッサに投入したオーディオシステムの中で、佐藤さんがもっともこだわったのが8インチミッドバスだった。

そもそも一般的なミッドバスは6インチが多いのはご存じの通りだが、中低域の厚みなどを重視する佐藤さんはどうしてもドアに8インチミッドバスを使ってみたくなった。そこで選んだのはハイエンドスピーカーの中では数少ない8インチユニットがラインアップされているフォーカルのユートピアMだった。しかしただ取り付けただけではその駆動力に取り付け部が負けてしまうことが想定された。

そこでドアの内部加工は徹底して入念に行っている。バッフルにはロシアンバーチを採用。防振に加えてマル秘のインストールワザまでを駆使してかなり強固なドアインストールを実現してる。その結果、オーナーも満足な「シャープ」でなおかつ「遅れない中低域」を実現した。こうして狙いだった「ウッドベースのボディ鳴りがすぐ近くで聴こえるようなサウンド」をリアルに再現することに成功したのだった。

◆中高域スピーカーもスマート取り付け
フロント3ウェイのバランスを整える

フロントはユートピアMによる3ウェイシステムとしている。ミッドレンジ、ツイーターをAピラー、ドア上部に取り付ける。フロントはユートピアMによる3ウェイシステムとしている。ミッドレンジ、ツイーターをAピラー、ドア上部に取り付ける。ミッドレンジとツイーターの位置関係も最適化することでサウンド面のセッティングも決まる。デザイン的にも美しいまとまり感だ。ミッドレンジとツイーターの位置関係も最適化することでサウンド面のセッティングも決まる。デザイン的にも美しいまとまり感だ。ツイーターはドア上部にブラケットを設けて取り付けられている。シンプルな取り付けながら計算されたサウンド効果を発揮する。ツイーターはドア上部にブラケットを設けて取り付けられている。シンプルな取り付けながら計算されたサウンド効果を発揮する。

スピーカー群は先に紹介した8インチミッドバス、さらには前編でお伝えしたサブウーファーも含めてフォーカルのユートピアMで統一している。フロント3ウェイで構成されるシステムで中高域スピーカー群はAピラーとドア上部にインストールされる構造。中でもツイーターはドア上部にブラケットを設置して取り付けられている。Aピラーの真後ろに位置することで中高域スピーカーの位置関係も最適化しているのが見どころだろう。

さらにミッドレンジはAピラーにビルトイン取り付けされている。ピラーサイズを超えるほどの、やや口径の大きなユニットながらピラーのアウトラインを微妙に調整してスマートに収めているのが見て取れる。周辺加工を駆使して音響的にも最適なインストールとしているのも製作ショップのサウンドクオリティーの腕の見せ所となってる。またデザイン面でもピラーでデザインやダッシュ形状に違和感なく溶け込むスタイリングを作った点も魅力的。

モノラルアンプを使ったステレオイメージの追求、帯域のスムーズなつながり感などを重視してオーナーが、満足のサウンドを手に入れたシステム&取り付けがこれだった。

◆調音施工を実施して音響環境を整える
高性能DAPの導入で一層の高音質化を狙う

フォーカルのデッドニング材を使った調音施工を実施。バルク、タイヤハウスを処理することで静粛性&音響特性を整えた。フォーカルのデッドニング材を使った調音施工を実施。バルク、タイヤハウスを処理することで静粛性&音響特性を整えた。DAPの高音質化にも余念が無いオーナーの佐藤さん。現在メイン機として使っているのは高音質で評価されるコードのHugo2goだ。DAPの高音質化にも余念が無いオーナーの佐藤さん。現在メイン機として使っているのは高音質で評価されるコードのHugo2goだ。プロセッサーはヘリックスのDSP ULTRAを用いる。ダイレクターをオーバーヘッドにビルトイン取り付けして操作性をアップ。プロセッサーはヘリックスのDSP ULTRAを用いる。ダイレクターをオーバーヘッドにビルトイン取り付けして操作性をアップ。超ハイレベルなカスタムも経験してきた佐藤さん、インプレッサでは好きなサウンドを好きなシステムで実現することを目指した。超ハイレベルなカスタムも経験してきた佐藤さん、インプレッサでは好きなサウンドを好きなシステムで実現することを目指した。

サウンドにトコトンこだわったオーナー、このクルマの施工時にユニット選びやインストールへのこだわりに加えて、注目したのが“調音施工”だった。調音施工とはフォーカル プラグ&プレイストアで実施している、フォーカルのデッドニング材であるBAMシートを用いたサウンドチューニング。車種ごとに計算された適材適所の処理を施し、クルマを必要以上に重くすることなく高い効果を引き出す処理としてすでに多くのユーザーに評価されている。佐藤さんのインプレッサではタイヤハウスに加えてエンジンルームのバルクヘッドを処理。ロードノイズやエンジンルームからのノイズなどを低減させ、車内のオーディオ再生環境をグレードアップさせた。オーナー自身も「高域の耳障りなノイズがなくなった」「スプラッシュノイズが大幅に低減された」といった好印象を持っている。

佐藤さんが力を入れる高音質化のポイントに音楽再生機器のこだわりもある。さまざまなDAPなどを使ってきたオーナーだが、現在使うのはハイエンド機として知られるコードのHugo2goだ。左右出力をそれぞれ個別にプリアンプに伝送し、その上でヘリックスのDSP ULTRAにインプット。帯域分割した上でビーウィズのモノラルアンプであるP100へと伝送するシステムとしている。DSPの持つ圧倒的な再生能力を余すところなく車内サウンドに反映させるのが目的だ。

8インチミッドバスを用いてシステムを構築した佐藤さん。高品質なDAPの活用やモノラルアンプのシステム導入など、独自にプランニングをシステムに取り入れて、狙い通りのサウンドを完成させた。ベテランオーナーらしい個性的なシステム&取り付けは必見だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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