【EV化で変わる自動車部品産業】第5回 トヨタグループ・前代未聞の大再編

2000年以降の系統的なグループ再編・アイシン精機の再編

2016年以降、トヨタとデンソーを軸としたグループの再編

ハリアーを生産するトヨタ自動車高岡工場
ハリアーを生産するトヨタ自動車高岡工場全 2 枚

日本の自動車メーカーの中で唯一、系統的に系列サプライヤーを組織し、再編を伴いつつ強化・拡大しているのはトヨタ自動車である。ただし、トヨタ自動車の場合は単に系列サプライヤーを論ずる以前に、その巨大なグループ企業群の全体像を理解する必要がある。

◆2000年以降の系統的なグループ再編、アイシン精機の再編

豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核はグループ企業18社(トヨタの他、デンソー、アイシン、自動織機、ジェイテクト、愛知製鋼、トヨタ紡織、豊田合成、トヨタ車体、東和不動産、中央研究所、ダイハツ、日野自工、トヨタホーム、トヨタ東九州、北海道、東北を含む)を軸として、自動車製造関連会社、関連部品メーカー、トヨタファイナンスなどの金融関連企業、情報通信、海外統括会社(北米、中国、欧州他)など、連結企業数597社、その正規従業員数37万人、売上高31兆円にも上る巨大集団を形成している。トヨタ自動車の部品サプライヤー系列化に関しては、このようなグループの集積全体の中で改めて理解される必要があるだろう。


《Sei Shoichiro》

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