送迎バスの安全管理徹底を再周知…園児死亡受け文科相「極めて遺憾」

永岡桂子文部科学大臣の会見
永岡桂子文部科学大臣の会見全 2 枚

 静岡県牧之原市の認定こども園の送迎バスに園児が置き去りにされて死亡した事件を受け、文部科学省の永岡桂子大臣は2022年9月6日、「このように痛ましい事案が再度起きてしまったことは極めて遺憾。断腸の思い」と述べた。厚生労働省と内閣府と連名で、バス送迎の安全管理の徹底について再周知し、あらためて注意喚起した。

 送迎バス内に園児が取り残され、熱中症で死亡する事件は、2021年7月にも福岡県中間市の保育園で発生。これを受けて2021年8月、文部科学省と厚生労働省、内閣府は連名で事務連絡を出し、安全管理の徹底について周知していた。

 9月6日に会見した永岡大臣は「このように痛ましい事案が再度起きてしまったことは極めて遺憾。断腸の思い。二度とこのような悲劇が繰り返されないように再度、再発防止に向けて内閣府と厚生労働省と連携してさまざまな機会に注意喚起を行い、送迎バス等における子供の安全確保に努めてまいりたい」と語った。

 文部科学省と厚生労働省、内閣府は9月6日、保育所・幼稚園・認定こども園・特別支援学校幼稚部のバス送迎について事務連絡を出し、安全管理の徹底を再周知した。「子供の出欠状況に関する情報について、保護者への速やかな確認と職員間の情報共有を徹底する」「登園時等、場面の切り替わりにおける子供の人数確認について、ダブルチェック体制をとる等して徹底する」等の対策を求めている。

 送迎バスを運行する場合は、事故防止に努める観点から、運転を担当する職員の他に子供の対応ができる職員の同乗を求めることが望ましいとも指摘。子供の乗車時や降車時に座席や人数の確認を実施し、その内容を職員間で共有することも留意してほしいとしている。


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