メルセデスベンツ GLC 新型、48Vマイルドハイブリッド搭載…欧州発売

新しいデザイン言語を採用

12.3インチと11.9インチの2つのディスプレイ

48Vテクノロジーと組み合わせられた「ISG」

メルセデスベンツ GLC 新型
メルセデスベンツ GLC 新型全 10 枚

メルセデスベンツは9月6日、新型『GLC』(Mercedes Benz GLC)を欧州市場で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、5万7631ユーロ(約830万円)だ。

◆新しいデザイン言語を採用

メルセデスベンツ GLC 新型メルセデスベンツ GLC 新型

GLCは、メルセデスベンツの主力SUVのひとつだ。従来型が初代となり、2015年に発表された。車名のGLCとは、『Cクラス』の車格を備えたSUVを意味している。2世代目となる新型GLCは、表現力豊かでスポーティなデザインとラグジュアリーなインテリアを追求した。新型の全長は4716mmで、従来モデルよりも60mm長い。全幅は1890mmを維持した。トレッドはフロントがプラス6mmの1627 mm、リアがプラス23mmの1640mmに拡大している。

新型には、メルセデスベンツの新しいデザイン言語が採用された。例えばフロントマスクは、グリルにヘッドランプがつながり、ワイドさを強調しているのが新しい。「AVANTGARDE」エクステリアが標準装備されており、クロームウィンドウサラウンドとクロームルックのアンダーガードなど、「クロームパッケージ」が付く。「AMGライン」には、メルセデスベンツの星パターンのフロントグリルが配される。

2分割のテールライトは、立体感のあるデザインでリアのワイド感を強調する。バンパーには、クロームのアンダーガードとクロームルックのテールパイプが配された。前面空気抵抗係数を示すCd値は0.29と、従来型の0.31から向上している。

◆12.3インチと11.9インチの2つのディスプレイ

メルセデスベンツ GLC 新型メルセデスベンツ GLC 新型

インテリアは、シートアレンジによって変わるスペースや、多彩な機能の「MBUX」インフォテインメントシステムの最新版を採用した。MBUXは、2つのワイドディスプレイとフルスクリーンナビゲーションを標準装備した最新世代のインフォテインメントシステムだ。

ダッシュボードの上側はウイングのようなデザインで、航空機のエンジンナセルを連想させる丸いノズルが付く。ダッシュボードの下側には、湾曲したセンターコンソールに合わせて、ワイドなトリムエリアが配された。ドライバーの正面には、12.3インチの高解像度LCDディスプレイをレイアウトし、浮いているように見えるデザインとした。ダッシュボード中央には、11.9インチディスプレイを配置。こちらも、浮いているように見えるデザインとした。ダッシュボードと同様、ディスプレイはドライバーに向かってわずかに傾斜している。

荷室容量は、620リットル。従来モデルに対して70リットル増えた。新型には、「EASY-PACK」テールゲートが標準装備されている。ボタンに触れるだけで、テールゲートが開閉できる。イグニッションキーのボタン、運転席ドアのスイッチ、テールゲートのロック解除ハンドルで作動する。

◆48Vテクノロジーと組み合わせられた「ISG」

メルセデスベンツ GLC 新型メルセデスベンツ GLC 新型

新型GLCでは、内燃エンジン搭載車はすべて、48Vテクノロジーと組み合わされた「スタータージェネレーター(ISG)」を備えたマイルドハイブリッドのみとなる。新型には、最新のメルセデスベンツエンジンファミリーの「FAME(Family of Modular Engines)」の4気筒ユニットが搭載される。これらのエンジンのうち4つは、第2世代のスタータージェネレーターを組み込み、エンジンの低回転域で、モーターのパワーがエンジンをアシストする。

ISGのシステムには48ボルトの電気システムが含まれており、エンジン停止、ブースト、回生などの機能があり、燃料を節約する。さらに、エンジンはISGの助けを借りて、迅速かつ快適に始動する。アイドリング時には、ISGとエンジンがインテリジェントに相互作用し、スムーズな動作を実現する、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  5. ライズ女子、初マイカーで“高音質”を掴む! 父娘で辿り着いた最強ショップ[car audio newcomer]by car audio factory K-sound 後編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る