VWのEVクーペ『ID.5』、299馬力ツインモーター搭載「GTX」をカスタマイズ

グリーンのボディカラーはランボルギーニ純正色のマット塗装

アルカンターラやビーガンレザーを使用したインテリア

1回の充電での航続は最大512km

フォルクスワーゲン ID.5 GTX Xcite
フォルクスワーゲン ID.5 GTX Xcite全 10 枚

フォルクスワーゲンは(Volkswagen)は9月9日、コンセプトEV『ID.5 GTX Xcite』 を欧州で発表した。1台限りのカスタマイズモデルになる。

◆グリーンのボディカラーはランボルギーニ純正色のマット塗装

フォルクスワーゲン ID.5 GTX Xciteフォルクスワーゲン ID.5 GTX Xcite

このコンセプトEVは、ドイツ・ザクセン州のツヴィッカウ、ドレスデン、ケムニッツの3拠点で働くフォルクスワーゲンの職業訓練生(インターン)が製作した1台だ。新世代の電動SUVクーペ『ID.5』の高性能モデル、『ID.5 GTX』をベースに、カスタマイズを手がけている。

1年間、14人の職業訓練生がプロジェクトに取り組み、専門家の指導の下、創造性と責任を持って、最初の設計から車体の塗装、テスト走行に至るまで、そのスキルを実証した。今年のプロジェクトで重視されたのは、モビリティという。

外観は、ホイールハウスが変更され、ドアシルを拡大した。これに合わせて、前後のフェンダーを再設計している。グリーンのボディカラーは、ランボルギーニ純正色のマット塗装によるもの。22インチの鍛造アルミホイールは、パウダーコーティングされた。

◆アルカンターラやビーガンレザーを使用したインテリア

フォルクスワーゲン ID.5 GTX Xciteフォルクスワーゲン ID.5 GTX Xcite

インテリアには、コックピット、ステアリングホイール、ドアトリム、ルーフライナーに、アルカンターラやビーガンレザーを使用してアップグレードされ、持続可能性が強調されている。トランクには、電動スケートボード「Teamgee H5」を搭載した。これは、ドライバーが最終目的地までの「ラストマイル」を移動するための手段になる。

シートは、アイキャッチャーになることを目指して、座面と背もたれの部分に「ID.ハニカム」と呼ばれる連続パターンをあしらう。これは、シートだけでなく、ドアトリムにも配されている。プロジェクトのロゴは、フロントシートのヘッドレストに刺繍された。このロゴは、これまでに完了したプロジェクトの数を象徴する数字の8に、「ID.」のロゴを組み合わせたものだ。これは2014年以来、職業訓練生によるプロジェクトが8台目になることを意味している。

ID.5 GTX Xciteには、Gladen、Musway、バング&オルフセンのユニットを利用して、プロジェクトチームが設計したデジタルサウンドシステムが搭載されている。10個のアンプにサブウーファーを加えて、合計出力 2000ワットを発揮する。

◆1回の充電での航続は最大512km

ID.5 GTX Xciteには、フロントアクスルとリアアクスルの両方に電気モーターを搭載する。このツインモーター+4WDにより、強力な走行性能、優れたトラクション、スポーティなハンドリングを実現している、と自負する。

通常モデルのID.5のリアアクスルのモーターに加えて、フロントアクスルにもモーターを搭載する。駆動方式は、4WDだ。ツインモーターとインテリジェントに制御されたAWDを組み合わせた。フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。システム全体のパワーは299psで、0~100km/h加速を6.3秒で駆け抜ける。最高速は180km/hに到達する。

前後アクスルの間に蓄電容量82kWh(正味77kWh)の大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、最大512km(WLTPサイクル)。充電出力135kWの急速充電に対応しており、バッテリー容量の8割を約36分で充電できる。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る