雨による混乱のレース中で優勝した『GR 86』とはどんな車?…SUPER GT 第6戦

2号車muta Racing GR86 GT
2号車muta Racing GR86 GT全 33 枚

多くのレースファンが集まるSUPER GT。今シーズンからトヨタ『GR 86』をベースにしたマシンが参戦している。シーズン後半にかけて表彰台に上る機会が増えてきた「GR 86 GT」とは。

【画像全33枚】

2022年SUPER GT開幕戦からニューマシンとして注目を浴びているGR 86GT。9月17~18日に開催された、2022 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUGO GT300km RACEでは、2号車muta Racing GR 86 GTが優勝を果たした。シーズン後半になって上位に顔を見せ始めたGR 86GTとはどのようなマシンなのだろうか。

レーシングコンストラクターのaprが製作し、自チームでもあるaprレーシングの30号車apr GR 86 GTとして走らせている他に、昨年までロータス『エヴォーラ』を走らせていたmuta Racing INGINGが、2号車muta Racing GR 86 GTにマシンをチェンジし走らせている。さらに今シーズンからSUPER GTに参戦を開始したSHADE RACINGが、20号車シェイドレーシング GR 86 GTとして走らせており、合計3台のGR 86 GTが走っている。

aprで製作し各チームに提供され、その後はチームごとにマシンを進化熟成させており、「素材は提供するので、味付けは各チームごとにお願いします」とaprの金曽裕人代表は言う。

「元々のGR 86の素性も良いですし、それをベースにしたGR 86 GTもかなり良い感じに仕上がっていて、誰が乗っても速く走れるマシンになっていると思います。同じように製作した『GRスープラ』が昨年速かったこともあり、GRスープラと同じエンジンを搭載しているGR 86GTに対してBoPでかなり出力を制限されており、本来の性能は出し切れていない面はあります。なので直線は遅くてコーナリングで勝負をしているところはあります。しかしJAF-GTマシンとして毎戦少しづつアップデートできるので、チームごとに進化の方法は違いますが、徐々に熟成していると思います。」と、金曽裕人代表は続ける。

今シーズンもSUPER GTのGT300クラスでは、GTA-GT300、GTA-GT300MC、そしてFIA-GT3の3タイプのマシンが走行していて、エンジン形式や排気量などが千差万別だ。そのバランスをとるためにBoP(バランスオブパフォーマンス)が取り入れられ各マシンの均衡が計られるようになっている。(2022年より従来JAF-GT300と呼ばれていたマシンがGTA-GT300に、GT300のマザーシャシーがGTA-GT300MCと名称変更した)

前戦のSUPER GT第5戦SUZUKA GT 450km RACEでは、30号車apr GR 86 GTのメインスポンサーであるトヨタカローラ三重の地元レースとあり見事3位表彰台にあがった。さらに20号車シェイドレーシング GR 86 GTが7位、2号車muta Racing GR 86 GTが8位とGR 86 GT全車がポイントを獲得する健闘をみせた。

今回の第6戦SUGO 300kmレースの予選では、2号車muta Racing GR 86 GTが13位、30号車apr GR 86 GTが16位、20号車シェイドレーシング GR 86 GTが22位となった。

決勝ではレース後半に雨が降ると予想されていたが、予想よりも早めのレース序盤から小雨が降り始め、すぐに大雨となり刻々と状況が変化するなかで、スリックタイヤからウェットタイヤに交換するタイミング、さらにレース後半に向けて雨がやみはじめたタイミングで、再びスリックタイヤに戻すタイミングなど戦術的にかなり難しい展開となった。その中で2号車muta Racing GR 86 GTがレースを制しGR 86GTでの初優勝を果たした。

優勝を果たした2号車muta Racing GR 86 GTをドライブする加藤 寛規選手と堤 優威選手も笑顔で優勝会見に臨み「自分達が開発を行っているADVICSのブレーキや、ブリヂストンタイヤのおかげもあったし、チームの判断も良くて優勝することができた」と喜びを表現した。

SUPER GTの次戦は九州オートポリスで10月1~2日に行われ、シリーズも残り2戦となる。GR 86 GTがどのような進化と戦いを見せるのか注目したい。

《雪岡直樹》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ロッキー』が3列7人乗りSUVに!?「ロッキースペース」登場の可能性は
  2. トヨタ『カローラクロス』次期型は「RAV4」似に? 最終デザインはこれだ!
  3. 【マツダ CX-5 新型】Aピラー9mm、ドア音、ワイパー制御…開発主査が明かした「地味スゴ」な進化とは
  4. ヤマハとホンダの『ゆるキャン△』っぽいやり取りにSNSほっこり…5月のモーターサイクル記事まとめ
  5. マツダ『スクラムバン/ワゴン』改良新型、「BUSTER TURBO」追加と先進安全装備標準化…135万4100円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. 「電気バス」でつながる聖地・高野山、導入の裏にあった合理的な理由
  3. ジェイテクト、ステア・バイ・ワイヤ拡販で第3期中計へ
  4. 中国Desay SV、業界初AIプラットフォーム「EA01U」を日本初公開…人とくるまのテクノロジー展 2026
  5. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る