【ホンダ N-WGN 改良新型】急アクセル抑制機能を初採用、カスタムは表情一新

ホンダ N-WGN 改良新型
ホンダ N-WGN 改良新型全 8 枚

ホンダは軽乗用車『N-WGN』を一部改良し、9月23日から販売を開始すると発表した。アクセルをブレーキと間違えて踏み込んだ際に急加速を抑える安全機能をホンダ車として初採用したのが特徴。価格は129万8000円から。

新しい安全機能「急アクセル抑制機能」は、急ブレーキをかけようとしてアクセルペダルの踏み間違えや踏み過ぎを検知すると急加速しないよう抑制するとともに、音とディスプレー表示でドライバーに知らせる。機能作動中にアクセルペダルを踏み続けても30km/h以下に車速を抑えるようにしているという。

本田技術研究所先進技術研究所の高石秀明エグゼクティブチーフエンジニア(高ははしごだか)は「社会課題となっているペダル踏み間違い事故は、一般的に言われているように75歳以上の高齢ドライバーがやはり起こしやすいことがデータで示されているが、ペダル踏み間違いによる死傷事故の件数でみると実は29歳以下の若年ドライバーが最も多い。ということはペダル踏み間違い事故は高齢ドライバーだけではなく若年ドライバーも含めた対応が必要」と指摘する。

このため若年層から高齢者まで幅広いユーザー層を持つN-WGNにホンダ車初となる急アクセル抑制機能を一部改良を機に搭載した。

また高石エグゼクティブチーフエンジニアによると「運転行動は人によって違いがあることから、一人ひとりに合わせた対応も必要」なことから、急アクセル抑制機能は工場出荷時にオフの状態となっているが、スマートキー1本ごとに作動するよう販売会社でセッティングする仕組みをとる。

これによりN-WGNを夫婦で共有する場合に、旦那さんのスマートキーはオフのまま、奥さんのスマートキーは急アクセル抑制機能オンに設定するといったように、機能を使い分けることが可能になる。ちなみにオン設定したスマートキーで解錠するとメーターとマルチインフォメーションディスプレーに機能オンの状態であることを表示されるという。

◆カスタムは表情を一新

今回の一部改良では急アクセル抑制機能の採用のほか、「カスタム」の内外装に変更が加えられた。N-WGNの開発責任者を務める諌山博之チーフエンジニアは「フロントグリルにスポーティで上質感のあるメッシュデザインを採用し表情を一新。アルミホイールで引き締まった足元にしながら加飾にはダーククロームメッキを追加し、さらにテールゲートガーニッシュ、ドアミラー、シャークフィンアンテナをブラック塗装とし精悍さを生むアクセントとした。インテリアはスポーティで上質感のある(人工素材)プライムスムースをすべての席に採用し、さらにチタン調の加飾で質感と風格のある空間としている」と解説する。

一方のノーマルタイプには特別仕様車として「スタイルプラスビター」が新設定された。スタイルプラスは特別仕様車の新ブランドとして2021年の「N-BOX スタイルプラスブラック」を手始めに、22年8月には「N-ONE スタイルプラスアーバン」が加わり、N-WGN スタイルプラスビターはその第3弾となる。

諌山博之チーフエンジニアは「シックで上質な大人の世界観を表現。エクステリアは専用カラーや加飾により上質感あふれるスタイル。ホイールキャップもグレーメタリックとブラックを組み合わせた渋めのコーディネートとしている。またインテリアではトリコットとプライムスムースのコンビシートを採用し、落ち着いた加飾と相まってシックな雰囲気を演出している」と話していた。


《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る