マツダは9月22日、『CX-60』のフロントスタビライザおよびインバータに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。対象となるのは2022年7月5日~9月6日に製造された879台。
フロントスタビライザについては、コントロールリンクを固定するナットの締め付けトルクの設定が不適切なため、段差の乗り越え等で締め付けナットが緩み、がたつきや異音が発生することがある。そのため、保安基準第14条の緩衝装置に求められる要件を満たさないおそれがある。
改善措置として、全車両、コントロールリンクを固定するナットを変更した規定トルクで締め付ける。不具合は24件発生、事故は起きていない。
インバータについては、起動制御プログラムが不適切なため、エンジン始動の際にインバータを起動できず、エンジンが始動しないことがある。またハイブリッドシステムの異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示されるおそれがある。
改善措置として、全車両、インバータの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。不具合は8件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。