車を手放すとどうなる? 節約効果あるの?---メリットとデメリット

車を手放すとどうなる 節約効果・メリットとデメリットを解説
車を手放すとどうなる 節約効果・メリットとデメリットを解説全 1 枚

車を所有していると、維持費や税金の支払いなどにコストがかかるため、家計の負担を減らすために車を手放す人も少なくありません。

車を手放すことを考えている人は、メリットだけでなくデメリットも考慮した上で検討しましょう。

今回は、車を手放すことで期待できる節約効果とメリット・デメリットについて解説します。

車を手放すとどうなるか

車にかかる年間維持費相場

車を所有するには、税金・車検代・ガソリン代・駐車場代などの費用がかかります。

車にかかる年間維持費相場は、下記の通りです。

主な維持費 合計
・車検代…約10万円(2年に1回)

・自動車税…軽自動車1万800円、普通車2万5,000円~

・任意保険料…約3万円(40代車両保険なし)

・ガソリン代…約12万円(月1万円×12か月)

・駐車場代…約12万円(月1万円×12か月)

約40万円

ただし、車にかかる年間維持費は車種や使用頻度によって異なります。

自動車税が4万円以上、駐車場代が月3万円の場合は、年間維持費に60万円以上かかる計算です。

週1回の買い出しや子どもの送迎に使う程度のわが家でも、車の維持費に年間約35万円かかっています。

車を手放すメリット・デメリットは?

車を手放せば、車にかかる年間維持費を節約できます。

しかし、全ての人が車を手放して節約になるとは限りません

車を手放すことを考えている場合、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

車を手放す主なメリットとデメリットは、下記の通りです。

メリット デメリット
・車の維持費がかからなくなる

・徒歩や自転車移動なら適度な運動になる

・運転しない場合は事故リスクが減る

・自由に移動できなくなる

・家族の送迎ができなくなる

「子どもの塾や習い事の送迎が必要」

「住んでいる地域の交通アクセスが悪い」

など、人によっては車を手放すデメリットの方が大きくなる場合があります。

まずは車の使用目的と頻度、ライフスタイル、アクセス面などをチェックした上で検討しましょう。

車を手放した場合の節約効果は?

車を手放すとなれば、他の移動手段を考えなければなりません。

電車やバスなどの公共交通機関やタクシーの利用、カーシェアなどを使うことも1つの方法です。

ここでは、車を手放して他の移動手段を利用した場合の節約効果と問題点を比較します。

(1) 公共交通機関やタクシーを利用する場合

電車や料金一律のバスを利用する場合、目的地が近場であれば往復500円程度で移動できます。

タクシーを利用する場合は、10分程度の乗車なら料金は約1,100円、往復でも約2,200円です。

車の使用目的が近場での買い物や通勤が主であれば、公共交通機関やタクシーを利用した方がコストを抑えられます。

ただし、「バス料金が高い」「最寄り駅が遠い」「流しのタクシーがいない」など、地域によっては不便に感じる場合もあるため、移動距離や周辺環境をチェックしておきましょう

(2) カーシェアを利用する場合

カーシェアを利用する場合、カード発行料・基本料金・時間利用料金などがかかります。

「タイムズカー」を利用する場合の年間費用目安は、下記の通りです。

・ カード発行 → 1,650円

・ 基本料金(個人) → 1万560円(月880円×12か月)

・ 時間利用 → 約12万円(ミドルクラス、1時間ほど週2回利用した場合)

参照:タイムズカー

車の利用頻度がそれほど多くない場合、年間費用額は約13万円となります。

わが家の場合は、年間約20万円の節約になる計算です。

タイムズカーには、ガソリン代・保険料も料金に含まれているため、必要なときだけ安心して利用できます。

ただし、カーシェアのステーションが近くにない場合は、そこまでの移動に時間やコストがかかることも考えなければなりません。

ライフスタイルの変化に合わせて移動手段を検討しよう

車を手放すと、税金・車検代・ガソリン代・駐車場代などの維持費がかからなくなります。

車の維持費が家計負担となっている場合は、車を手放して公共交通機関やタクシー、カーシェアなどの移動手段を利用することも1つの方法です。

ただし、全ての人が「車を手放す=節約になる」とは限らないため、周辺環境やライフスタイルも考慮しながら車の必要性を考えてみましょう(執筆者:成田 ミキ)

車を手放すとどうなる 節約効果・メリットとデメリットを解説

《成田 ミキ》

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