マセラティの新型スーパーカー、740馬力のサーキット専用車…新写真を公開

レーシングカーに求められるレギュレーションなどの制約を排除

ブレンボ製ブレーキや調整式サスペンション

ディスプレイ付きステアリングホイール

3.0リットルV6ツインターボは『MC20』用がベース

マセラティの「プロジェクト24」(開発コードネーム)
マセラティの「プロジェクト24」(開発コードネーム)全 7 枚

マセラティ(Maserati)は9月26日、サーキット専用のスーパーカーとして開発中の「プロジェクト24」(コードネーム)の新たな写真を公開した。世界限定62台を生産する計画だ。

◆レーシングカーに求められるレギュレーションなどの制約を排除

マセラティの「プロジェクト24」(開発コードネーム)マセラティの「プロジェクト24」(開発コードネーム)

プロジェクト24は、マセラティの新型スーパーカーの『MC20』の仕様を受け継ぎながら、さらに高度な技術装備を充実させたエクストリームなサーキット専用モデルとして開発を進めている。

マセラティのデザイン部門の「チェントロ・スティーレ・マセラティ」がデザインを手がけた。専用のボディは、レーシングカーに求められるレギュレーションなどの制約を排除し、限界に挑むことを目指してデザインされた。その結果、これまでにない美しさとスポーティな性格を融合し、コレクターズクラシックになるに至った、と自負する。全幅は2020mm、全高は1220mmとした。軽量カーボンファイバー製センターモノコックをベースにしている。

カーボンファイバー製のボディに、天然繊維を使用したコンポーネントを組み合わせた。フロントスポイラーやリアウィングは、サーキットの特性に合わせて、調整することができ、高いダウンフォースを追求する。LEDフロントライトをはじめ、FIA(国際自動車連盟)公認のレインライト、レキサン製のフロント&サイドウィンドウを採用している。

◆ブレンボ製ブレーキや調整式サスペンション

ブレーキは、レーシングキャリパーにブレンボ製のカーボンセラミック「CCMR」ベンチレーテッドレーシングブレーキを組み合わせた。このブレーキには、特別なクーリングシステムを装着する。レーシングクラッチとメカニカルリミテッドスリップセルフロッキングデフも装備している。

ホイールは、18インチ鍛造アルミで、セントラルロックシステムが付く。タイヤはレース用にチューニングされたスリックとした。アジャスタブルレーシングABSとトラクションコントロールを標準装備する。

サスペンションは、セミバーチャルのダブルウィッシュボーン(ステアリングアクセル)。レーシングダンパーとフロント&リアのアンチトーションバーは、調整式だ。

◆ディスプレイ付きステアリングホイール

2シーターのインテリアには、レーシングシートを標準装備した。助手席側はオプションになる。レーシングシートには、6点式レーシングシートベルトが付く。ドライバーの体格に合わせて、レーシングペダルとステアリングコラムは調整できる。

カーボンファイバー製マルチファンクションステアリングホイールを装備する。このステアリングホイールには、ディスプレイを組み込んだ。データ収集システム、エアコンを標準装備した。

オプションで、リアカメラディスプレイ、テレメトリーレコーディングシステム、動画撮影用カメラ、ドライビング・パフォーマンス・オプティマイゼーション・ディスプレイ、タイヤ空気圧監視システムが選択できる。

◆3.0リットルV6ツインターボは『MC20』用がベース

MC20用の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン「ネットゥーノ」(Nettuno、ネプチューン)を、強化して搭載する。「マセラティ・ツイン・コンバッション(MTC)」ツインスパーク、TJIデュアルコンバッションコントロール、ドライサンプシステム、新設計のターボチャージャーを採用。最大出力は630hpから740hpへ、110hp引き上げられた。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速シーケンシャルを組み合わせる。

カーボンファイバーなどの軽量素材を使用することで、乾燥重量は1250kg以下に抑えられる。パワーウェイトレシオは、約1.69kg/hp。これは、軽量化を重視するブランドの方針に沿ったものという。

安全面は、FIAのレースセーフティ要件を満たしている。FIAホモロゲーションの容量120リットルの「FT3」燃料タンク、FIA仕様の消火器、FIA公認ロールケージを組み込んでいる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る