純正アクセサリーでも大幅進化! ホンダアクセスの“ハイグレードスピーカーシステム”は予想以上の高コスパサウンド!

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ホンダアクセスの「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」を試聴
ホンダアクセスの「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」を試聴全 20 枚

近年カーナビのあり方が大きく変容している。誕生当時はルート案内のための車載ツールという意味合いがメインであったが、この頃は車内エンターテインメントを担うAVセンターユニットとしての存在感がむしろ強くなっている。

そんなニーズを汲み取ってHonda純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスが展開しているのが、ハイレゾ再生可能であり、音の良さや充実のサウンド調整機能を備えた「11.4インチHonda CONNECTナビ」と「9インチHonda CONNECTナビ」。さらに「ハイグレードスピーカーシステム」と組み合わせれば、手軽に車内で高音質な環境を作り上げることができる。Honda車に合わせた車種専用設計であることや、ディーラーで取り付け&セッティングして納車されるという安心感など、いくつもの魅力を兼ね備えたシステムとなっているので取材に出かけた。

今回取材するナビ+ハイグレードスピーカーシステム、これまでのディーラーオプションナビとはひと味もふた味も違う。特に音にこだわったモデルだという点からも、取材スタッフ側も音に精通した人物が必須であると判断。そこで取材を担当することになったのが、レスポンスの兄弟サイトであるカーオーディオ専門メディア『Push on!Mycar-life』の藤澤純一編集長だ。幾多のハイエンドオーディオを取材、試聴してきた百戦錬磨のサウンド通でもある。数百万円クラスのシステムを知る耳の肥えた編集長は、合計金額約35万円のシステムをどのように評価するのか?

狙いは「ダッシュボード上へ自然に拡がる音の空間を作り上げること」

ターゲットにしたのはホンダアクセスのギャザズナビ「11.4インチHonda CONNECTナビ」と「ハイグレードスピーカーシステム」の組み合わせ。ハイグレードスピーカーシステムの開発担当者であるホンダアクセスの後藤 望氏に、開発の経緯やイチオシポイントなどを伺うことから取材はスタートした。

藤澤:そもそも高音質なシステムを狙ったのはどんな経緯からだったんですか?

後藤 望氏(以下敬称略):ハイグレードスピーカーシステムのラインアップがスタートしたのは2015年のことでした。それまでも交換用のスピーカーは販売していたのですが、ドアスピーカーだけ、ツイーターだけといった単体での対応でした。しかし高音質を訴求するためにはクルマ一台丸ごとセットアップする必要があると感じてハイグレードスピーカーシステムの開発が始まりました。さらに、スピーカーに合わせて音のセッティングをする必要性を感じて、ナビ側に車種専用のサウンドチューニングを備えたモデル群をラインアップしました。

ハイグレードスピーカー開発担当の後藤望氏ハイグレードスピーカー開発担当の後藤望氏

今回ピックアップした最新ギャザズナビのモデルである「11.4インチHonda CONNECTナビ」は名前のとおり11.4インチの大画面を備えたカーナビ。注目したのはその音の良さ。市販ナビで音の良さに定評のあるDIATONEのチューニング技術を投入して、DIATONE SOUND×ホンダアクセスのコラボレーションによって高音質を追求した点が何よりの特徴だ。また、今年5月に発売したこの新モデルからは、ハイレゾ再生にも対応している(「9インチHonda CONNCTナビ」も同様)。広大なサウンドステージや帯域バランスの取れたサウンドを存分に楽しめるのが大きな魅力となった。

さらには、ナビゲーションの高音質化だけがテーマではなかった。もう一つの要素が「ハイグレードスピーカーシステム」だ。このスピーカーと高音質カーナビとのコンビでワンランクもツーランクも上のサウンドを追求したのが今回のシステムなのだ。

藤澤:JVCケンウッド製のスピーカーを用いた「ハイグレードスピーカーシステム」ですが、開発の経緯を教えてください。

後藤:音源を忠実に再現するクリアなサウンドなど、基本的な音の良さはもちろんですが、ハイレゾ再生に対応している点も大きな特徴です。「11.4インチHonda CONNECTナビ」との組み合わせで最良の音を表現するには絶好のスピーカーユニットに仕上がっています。

カーナビ、スピーカーと、こだわりのユニット開発をオーディオメーカーとのコラボレーションで手がけてきたホンダアクセスだったが、その効果をもっとも高められるのが両ユニットを組み合わせて使ったケースだ。両者を組み合わせることで、Honda車専用音響チューニングである「tuned by DIATONE SOUND」が利用できるようになるのだ。

藤澤:「tuned by DIATONE SOUND」とはどのようなものなのですか?

後藤:一台一台の車種に合わせてナビメーカーの音響担当者が音響チューニングをしています。運転席にマイクを設置してサウンドデータを収集して最適なサウンドを作り上げていきます。テクニカルな部分はナビメーカーが手がける分野ですが、狙うサウンドは我々が一つ一つ吟味して決めていきました。求めたのは音の“臨場感”や“奥行き”、さらには濁りのない“クリアなサウンド”でした。ダッシュボード上へ自然に拡がる音の空間を作り上げることが、開発当初からの私たちの狙いだったのです。

「tuned by DIATONE SOUND」と呼ばれる音響チューニングは多岐にわたるのだが、中でも特徴的なセッティングメニューが「マルチウェイ・タイムアライメント」(三菱電機の特許技術)と呼ばれる項目だ。通常、スピーカーからリスナー(運転席に座っているドライバー)までの距離は左右、ドアスピーカー/ツイーターでそれぞれバラバラ。そのため耳に到達する音のタイミングがズレてしまうのだが、「マルチウェイ・タイムアライメント」を使うことによって各スピーカーからリスナーに届く音のタイミングを合わせることが可能になったのだ。これによってフォーカスの合ったサウンドやダッシュボード上から聞こえるサウンドステージが確立されることになった。

ホンダアクセスの「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」を装着した新型ステップワゴンホンダアクセスの「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」を装着した新型ステップワゴン

クリアさという点では少しもの足りない純正スピーカー

このように「11.4インチHonda CONNECTナビ」と「ハイグレードスピーカーシステム」の魅力を伺ったので、実際にその音を聴いて高音質化の効果のほどをチェックしてみることにした。用意してもらったのはベース車両としてステップワゴン e:HEV SPADA PREMIUM LINE(車両標準スピーカー装備)と、Honda純正アクセサリー「ハイグレードスピーカーシステム」を装着したステップワゴン e:HEV SPADAの2台。いずれも「11.4インチHonda CONNECTナビ」を装着している。同条件でサウンドを聴き比べ、その音の違いをリアルに体験するという作戦だ。

最初にウォーミングアップ代わりに車両標準スピーカーを装備した車両でサウンドをPush on!Mycar-lifeの藤澤氏と体感した。

リアスピーカーの存在感もありクルマ全体から音が鳴っているニュアンス。車両の進化とともに普通に聴く分には決して悪い評価にならないのだが、クリアさや締まった低音が欲しい人には少し改良の余地があるか、という印象。藤澤氏は「車両標準スピーカーでも以前と比べたら一定以上のレベルではあるけれど、車内の静粛性がすごく高いクルマなので音の細部に気になる部分が出てきてしまう。このままの状態でも満足出来る人は多いだろうし、気になった人はステップワゴンの出来の良さがベースにあるのでスピーカーを換えれば音の違いが明確になるはず」とのことだった。

純正アクセサリーの「ハイグレードスピーカーシステム」でハイレゾの良さを実感

次に純正アクセサリーの「ハイグレードスピーカーシステム」を装着した車両での試聴に移った。最初に聴いたのは「ハイグレードスピーカーシステム」の音。「11.4インチHonda CONNECTナビ」による車種専用チューニングなしでどこまで車両標準スピーカーとの違いが出るのかを聴き比べてみた。

音が鳴り始めるとすぐに感じるのが中低域の引き締まったサウンド。ベースの音も輪郭がクッキリと見えるようで心地良い。さらに音数がアップして表現力の幅が拡がっているのを感じる。さらにハイレゾ音源の再生も試してみたところ、音に厚みと深みが数段アップ。ハイレゾの良さを実感できる試聴となった。藤澤氏からは「まずステップワゴンの静粛性はすごい。ハイグレードスピーカーシステムに換えることで音のクリアさとメリハリが増すので非常に楽しく気分が上がるサウンドを味わえる。ハイレゾ音源を再生すれば違いが明確に分かるポテンシャルをしっかりと持っているので、音源の素性を正しく再生してくれるパフォーマンスを発揮している」との意見が聞かれた。

「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」のサウンドを試聴(※写真撮影時のみマスクを外しています)「11.4インチHonda CONNECTナビ」「ハイグレードスピーカーシステム」のサウンドを試聴(※写真撮影時のみマスクを外しています)

Honda車専用音響チューニングを施したサウンドの実力は?

そして最後は「11.4インチHonda CONNECTナビ」と「ハイグレードスピーカーシステム」によるHonda車専用音響チューニングを施した「tuned by DIATONE SOUND」のサウンドを体感してみた。

こちらも聴き始めるとその違いが瞬時に分かるレベル。特にダッシュボード上に演奏しているステージやボーカルが浮かび上がる感覚が明確になっているのが好印象だ。また音が立体的で、奥にある楽器と手前で演奏している楽器の階層までもが明確に聞き取れる。中低域のキリリと引き締まった音もより鮮明になっている。中低域は出し過ぎるとボワンボワンとにじみやコモリの原因になってしまうが、引き締めすぎると味気ない音になりがち。しかしこの調整は程よいセッティングがなされ、引き締まりつつしっかりと量感も感じさせる中低域が印象的だった。さらにハイレゾ音源を再生すると、高域の煌びやかなヌケ感がアップ。加えて中域の音の厚みも数段レベルアップし、情報量がぎゅっと詰まった音を感じさせてくれた。

「11.4インチ Honda CONNECTナビ」のサウンド再生画面「11.4インチ Honda CONNECTナビ」のサウンド再生画面

また、リスナーのポジション設定を切り替えてその違いを試してみた。ここまでは前席(運転席/助手席)の設定で試聴をしてきたが、運転席側に設定を切り替えてみる。すると音の鮮度感やリアルさがぐっとアップ。目の前に拡がるステージのイメージもより強固になった。フォーカスのピッタリ合ったサウンドという印象だ。藤澤氏は「ボーカルや楽器の位置が目で追えるぐらい定位が明確に表現されていて、よりリアルに立体感のあるサウンドが展開される。ポジションを運転席にするとよりその効果は発揮されて更に太くクリアなリアルサウンドが展開されている。意識も前に集中できるので長距離を運転しても音で疲れることは少ないはず」と話す。運転席に一人で乗るならばこちらのセッティングを選ぶのがオススメだ。

この設定でもう一つ素晴らしいと感じたのは、運転席メインの設定に切り替えても助手席でも良い音が楽しめた点。ハイエンドなオーディオの多くは運転席に合わせたセッティングだと助手席での音質はおざなりになることも多いのだが、うまく両立させる調整がなされているのも万人受けするセッティングだろう。

実は大変失礼ながら「ディーラーオプションナビ+スピーカーなので、プラスアルファ程度のサウンドなのでは?」と想定して試聴に望んだのだが、実際に聴いてみるとその予測は良い意味で裏切られた。これは藤澤氏とも一致した意見で「想像を大幅に超えるコストパフォーマンスが非常に高いサウンド」という感想がピタリと当てはまる試聴となった。

高音質オーディオとしては比較的リーズナブルに手に入るこのシステム、ハード面のグレードアップのみならずディーラーでサウンドセッティングまでして納車されるソフト面での魅力も兼ね備え、音の良さをリアル体験できるオーディオシステムとなっている。ステップワゴンのみならず、Honda車の購入を検討しているユーザーは、ギャザズシリーズのオプションにも要注目だ。

「ハイグレードスピーカー」の詳細はこちら「11.4インチHonda CONNECTナビ」の詳細はこちら

※写真撮影時のみ、マスクを外しています

《土田康弘》

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