内定者がサーキットで応援、スバルグループがSUPER GTに合わせて内定式

SUBARU BRZ GT300
SUBARU BRZ GT300全 20 枚

九州地区スバルグループが1日、SUPER GT第7戦オートポリスの予選日に合わせて内定式を実施し、翌2日の決勝日にはスバルファンの応援団と共にチームにエールを送った。

SUPER GTでは予選が行われる前と決勝レースが行われる前にピットウォークを開催している。各チームのピットにはマシンが整然と並べられ、ドライバーがピット前に登場しファンサービスを行う恒例のイベントだ。

61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのピット前のファンの中には、以前SUPER GTで総監督を務め、現在はスバル ニュルブルリンクチャレンジの総監督を務める辰己英治氏がおり、一緒に九州地区スバルグループ会長兼福岡スバル社長の山野達也氏と、そしてスバルブルーの応援グッズを身に纏った多くの若者たちの姿があった。聞けば前日に阿蘇で内定式を終えたばかりの、九州地区スバルグループの内定者25名が応援に駆け付けていた。

九州地区スバルグループは福岡スバル、西九州スバル、熊本スバル、大分スバル、南九州スバル、沖縄スバルの合計6社からなり、九州・沖縄を統括している。

前日に行われた内定式では、スバルニュルブルリンクチャレンジ総監督の辰己英治氏による特別講演も行われた。かつて若い時に得た販売会社でのセールス経験から、セールスとメカニックの連携が重要であること。SUPER GTの決勝レース観戦を前に、「マシンのセットアップ、気温による状況の変化、タイヤ選択が見どころであり難しさでもある」ことなどが語られた。また、総監督を務めるニュルブルクリンクチャレンジについては、「人材育成と車両開発のために参戦し続けている」と参戦の意義を語った。

ディーラーメカニック内定者は、「スバルではニュルブルクリンクチャレンジにメカニックとして参加できると聞き、世界のモータースポーツシーンに関われる貴重な体験ができる可能性があるのは、大いに励みになる」とコメントする。

迎えた決勝日はスバルファンシートと、九州出身ドライバーである井口卓人応援シートと合わせて700人を超える応援団が、SUBARU BRZ GT300に対して旗を振って応援し続けた。その甲斐もありSUBARU BRZ GT300は2位表彰台を獲得。昨年に続き2年連続のチャンピオンをかけて最終戦に挑むことが可能になった。

内定者もピットウォークやファンシートで一般のファンと共に応援を続け、「ピットウォークでマシンやドライバーを間近で見ることができて貴重な体験ができた」や、「ファンシートでは毎周BRZが目の前を通るときにみんなで旗を振って応援するのを見て、スバルファミリーの団結を実感した」と初めて見るレースの迫力に魅了されていた。

今回SUPER GTに合わせて内定式を企画した、福岡スバル採用担当の山岡佳央理氏は「今回の内定式は九州地区スバルジャンボリー2022として、九州地区全社の内定者を一堂に集めて初開催しました。スバルが目指す『安心と愉しさ』を机上だけではなく実際に体感して習得してもらうことが目的で、そうすることで、入社前からスバルチームの一員であることの誇りを持ってほしかった」という熱い気持ちから開催に至った経緯を説明する。

九州地区スバルグループ会長兼福岡スバル社長の山野氏は「九州は全県がクルマで移動できる範囲にあります。公共交通に頼れない地域もあり、クルマは日常生活において欠かせないものです。このオートポリスがある阿蘇周辺も、クルマが無いとアクセスしにくいところではありますが、一方で、自然豊かでドライブするととても愉しい場所でもあり、九州にはこのような場所が数多くあります。今回はこのような九州を象徴する場所で内定式を行うこと自体に意味がありました。更に、SUPER GTの観戦では、SUBARU BRZ GT300の勇姿やスバルファンシートでチームに熱い声援を送るファンの熱量をリアルに感じてもらうことが狙いでした。この2日間で感じた多くのことを内定者同士で共有し合い、来年度からの活躍に生かしてもらいたいと思います。なによりも、熱いスバルファンの姿を見て、内定者がスバリスト予備軍になったことを確信したことが、私としては一番うれしいですね」と熱いコメントをした。

《雪岡直樹》

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