東京の市街地で「EVのF1」開催へ、東京都とフォーミュラEが協定

フォーミュラE東京丸の内デモラン(2016年11月23日)
フォーミュラE東京丸の内デモラン(2016年11月23日)全 12 枚

2024年、東京の市街地でフォーミュラレースが開催される?! フォーミュラEオペレーションズと東京都(自治体)は、フォーミュラEレースの東京での開催に関する協定を締結した。10月4日、東京都庁で協定の締結式を実施した。

フォーミュラEは1人乗りの電動レーシングカーで競う、世界初のオール電化FIA世界選手権であり、「電気F1」とも呼ばれる。東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、ZEV(ゼロエミッションビークル)の普及に取り組んでおり、フォーミュラE開催でZEV普及に弾みをつけたい考え。

協定の概要
(1)東京都は、フォーミュラEが主催する2024年春の東京大会が、安全・安心に開催できるよう、協力していく。
(2)フォーミュラEは、東京都のZEV普及に協力する。
(3)開催場所は、東京ビッグサイト周辺とする。

◆東京でフォーミュラEを開催する理由

締結式に臨んだ東京都の小池百合子知事は「東京都は、都内で新車販売される乗用車について2030年までに、二輪車について2035年までに非ガソリン化をめざしている。フォーミュラEをZEV普及の起爆剤にしたい。最高の技術を使ったイベントが都市の日常を変える」とコメント。

同じく締結式に出席した、フォーミュラEオペレーションズのジェイミー・ライグルCEOは「サステナビリティを推し進め進歩を加速させるというフォーミュラEの意義と、東京都の目標とは完全にマッチする。東京はイノベーションを生み出す街であり、文化的にはトレンドセッターの街だ。日本は自動車産業をリードする国でもある」と、東京都で開催する理由を説明する。

F1と似ているフォーミュラEだが、内燃機関を搭載するF1と異なりZEVであること、音が比較的静かであることから、市街地で開催しやすいレースであり、また特徴を訴求するために、大都市の市街地コースでレースを開催している。ライグルCEOは「東京都の友好姉妹都市であるロンドン、ニューヨーク、パリ、ジャカルタですでにレース開催している」と、東京のような象徴的な都市でこそフォーミュラEを開催する意義があるとする。

なお東京大会の開催には、今後FIAの承認が必要となる。東京でのコースは臨海都心の東京ビッグサイト周辺と発表されているが、未定だ。フォーミュラEオペレーションズと東京都の協定は複数年。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る