アルピーヌ『A110R』に「アロンソ」チューンの足回り、世界限定32台

32台の限定台数はアロンソ選手のF1優勝回数に由来

空力性能を高めた専用のエクステリア

0~100km/h加速は3.9秒

アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ
アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ全 11 枚

アルピーヌは10月6日、2ドア2シータークーペ『A110』の高性能モデルの「A110R」(Alpine A110 R)に、特別仕様「フェルナンド・アロンソ」を世界限定32台設定すると発表した。

◆32台の限定台数はアロンソ選手のF1優勝回数に由来

フェルナンド・アロンソフェルナンド・アロンソ

「A110Rフェルナンド・アロンソ」の32台の限定台数は、フェルナンド・アロンソ選手のF1優勝回数が32回であることにちなんでいる。同選手の意見を取り入れて、A110Rをカスタマイズ。同選手自身がサスペンションを微調整し、サーキットで味わえるのと同じ強烈な感覚を追求した。特許も取得しているという。

独自の車高調整システムは、サーキットで車両を10mm下げることができる。同時に、サスペンションの剛性が5%向上。スペイン・バルセロナのF1サーキットで、同選手が承認した足回りの設定に、切り替えることも可能だ。

アロンソ選手は、エクステリアとインテリアのデザイン開発にも参加した。ボディカラーは、アルピーヌのF1マシンと同じレーシングマットブルー。フロントとリアのカーボンファイバー製フードは、レーシングマットブルーとディープブラックで塗装された。ブレーキキャリパーはオレンジ仕上げ。ドアストラップとステアリングホイールには、オレンジのアクセントを添えた。シートには、同選手のサインが刺繍されている。

◆空力性能を高めた専用のエクステリア

アルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソアルピーヌ A110R フェルナンド・アロンソ

ベース車両のA110R同様、スワンネックマウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボン製ホイールが、コーナーや高速走行時の安定性を高めている。『A110 S』のエアロキットよりも、さらにダウンフォースが強化された。空気抵抗を5%削減しており、最高速はA110シリーズで最高の285km/hに到達する。

ディフューザーのデザインは一新された。カーボンファイバーとファイバーグラス製のディフューザーは、軽量化され、空気抵抗も抑えられた。これまでのものより長くなり、後端部の幅が広がったディフューザーによって、車体下面を流れる空気がこれまでよりも速く流れ、ダウンフォースが大幅に増加するという。

垂直に配置されたサイドフラップは、乱気流を軽減する。ホイールが生み出す乱流がディフューザーの機能を損なわないように、フェアリングが追加された。ディフューザーが大型化され、低くなったため、ディフューザーに直接空気を流すよう、フィンにも変更が加えられた。リアサスペンションアームのカウリングも、ディフューザーとフラットアンダーボディの効果を高める。

リアスポイラーは、「スワンネック」マウントで固定された。後方へ大きく突き出し、傾斜角がより小さく、より小さいアプローチアングルを持つ形状が特長だ。スワンネックは、スポイラーのパフォーマンスを向上させる働きがあると同時に、下面のエアリフトも低減する。

◆0~100km/h加速は3.9秒

カーボンファイバーを、内外装に多く使用した結果、アルピーヌ A110 Rはパワーウエイトレシオを3.6kg/psに抑えた。ボンネットは、そのほとんどがカーボン製。さらに、ボンネットには2つのエアインテークが装備されている。Duqueine 社と共同開発されたホイールは、フルカーボン製だ。

また、リアウインドウもフルカーボン製。エンジンルームを覆う形状となっており、その中心部には3つ目のストップライトを設けた。また、エンジンに空気を送り込む2つのエアインテークバルブが配置され、アルピーヌブランドのアイコン「スノーフレーク」が描かれている。

サベルト製のシングルシェルシートも、フルカーボン製だ。運転席と助手席には、6点式のシートベルトを備えている。

1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力300ps、最大トルク34.7kgmを発生する。0~100km/h加速は、3.9秒で駆け抜ける。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る