ルノー カングー EV新型、キャンピングカー提案…パリモーターショー2022に出展へ

リサイクルされたタイヤとコルクで作られた棚とフロア

1回の充電での航続は最大285km

6種類のドライブモード

ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」
ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」全 10 枚

ルノーは10月11日、新型『カングーバン』(Renault Kangoo Van)のEVをベースにしたキャンピングカーコンセプト「ヒッピー・キャビア・モーテル」を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022に出展すると発表した。

◆リサイクルされたタイヤとコルクで作られた棚とフロア

ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」

このコンセプトカーは、新型カングーバンのEV「E-TECHエレクトリック」のロングボディがベースだ。さまざまな収納ソリューションにより、スポーツ用品などを収納できる充分なスペースユーティリティを追求している。

たとえば、ルーフラックにはスキー板を積載することが可能。後席を倒してベッドにすれば、大型パノラマルーフから星空が楽しめるという。収納スペースも豊富に設けられている。

室内には、リサイクルされたタイヤとコルクで作られた棚とフロアを装備した。これは、車両のライフサイクルを通じて、CO2排出量を削減するというルノーの戦略に沿うものだ。

◆1回の充電での航続は最大285km

『カングーバン』の新型に用意されるEVが、E-TECHエレクトリックだ。EVパワートレインのモーターは、最大出力120hpを発生する。あらゆる状況において、スムーズでストレスのない走行を実現しているという。

バッテリーは新開発のリチウムイオンで、蓄電容量は45kWhとした。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大285kmに到達する。バッテリーは車両フロア下にレイアウトされており、室内空間に影響を与えていないという。

充電に関しては、出力11kWの充電器を標準装備しており、自宅での充電に対応する。オプションの充電器には、外出先で急速充電するための出力22kWのチャージャーと、170kmの航続分のバッテリー容量を30分で充電できる出力80kWの急速充電DCチャージャーが利用できる。この2つのオプションの充電器を選択すると、バッテリーには水冷機能が追加される。

出力11kWのウォールボックスに接続した場合、バッテリー容量の8割を充電するには2時間40分かかる。出力7.4kWのウォールボックスに接続した場合、バッテリー容量の8割を充電するには、およそ6時間だ。

◆6種類のドライブモード

季節を問わず同レベルの航続を可能にするために、空調システムにはヒートポンプを採用した。出力22kWの充電器と組み合わせると、エネルギーを消費する電気抵抗器を使わずに、車内を暖めることができる。ヒートポンプは、気温がマイナス15度からプラス15度の場合に高い性能を発揮する。これは、多くのヨーロッパ諸国の冬期に適するという。

ドライブモードは6種類。モーターの出力と最高速を制限するエコモードは、航続を最適化するのに役立ち、軽い荷物を運ぶ時に適している。選択したドライブモード、電力マネジメント、先進運転支援システム(ADAS)に関する情報は、カスタマイズ可能なオプションの10インチカラーデジタルインストルメントパネルに表示することができる。

3種類の回生ブレーキモードが切り替えられる。「セーリング」モードは、高速道路での走行に適したモードだ。「ドライブ」モードは、アクセルを踏んだ時、内燃エンジン搭載車のような感覚が得られるという。「ブレーキ」モードは、ワインディングロードなどで、回生ブレーキを最大限に作動させるモードになる、としている。

《森脇稔》

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