メルセデスベンツ『EQE SUV』に頂点、「AMG 53」…0-100km/h加速3.5秒

「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」は最大出力687hp

1回の充電での航続は最大470km

メルセデスAMGらしいスポーティな内外装

メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV
メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV全 10 枚

メルセデスAMG(Mercedes-AMG)は10月16日、ミドルクラスの新型フル電動SUVのメルセデスベンツ『EQE SUV』の高性能グレード、メルセデスAMG「EQE 53 4MATIC+ SUV」を欧州で発表した。

◆「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」は最大出力687hp

EQE 53 4MATIC+ SUVでは、ベース車両のEQE SUVの「EQE 500 4MATIC」のEVパワートレインを強化して搭載する。前後に搭載されるモーターは、最大出力626hp、最大トルク96.9kgmを獲得する。「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」では、最大出力が687hp、最大トルクが102kgmに引き上げられる。

電動4WDとして、可変式の「AMGパフォーマンス 4MATIC +」を搭載する。このシステムは、走行状況に応じて、前後アクスルの間で駆動トルクを連続的に配分する。トルク配分は、選択した走行モードによって異なる。コンフォートモードでは、効率に重点が置かれる。スポーツとスポーツ+モードでは、横方向のダイナミクスを高めるために、トルク配分が後輪寄りとなる。

AMGダイナミック・プラス・パッケージでは、「RACE START」によって、発進時に最大出力と最大トルクを一時的に増加させることが可能。この効果で、0~100km/h加速3.5秒、最高速240km/hの性能を発揮する。

メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUVメルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV

◆1回の充電での航続は最大470km

最新のリチウムイオン技術を採用した強力な328ボルトの新世代バッテリーが搭載されている。蓄電容量は90.6kWhとした。バッテリーマネジメントシステムはAMG専用チューン。「スポーツ」と「スポーツ+」の走行モードでは、パフォーマンスに重点が置かれ、コンフォートモードでは航続に重点が置かれる。新世代のバッテリーは、従来と比較して大幅に高いエネルギー密度が特徴という。蓄電容量も大きい。新機能として、バッテリーマネジメントシステムの更新を、無線でインストールできる。1回の充電での航続は、最大470km(WLTPサイクル)とした。

新世代のバッテリーは、充電時間を大幅に短縮する、と自負する。バッテリーは直流の急速充電ステーションにおいて、最大出力170kWで充電できる。この場合、15分で最大170km(WLTPサイクル)の航続分のバッテリー容量を充電できる。車載充電器を使えば、自宅や公共の充電ステーションで、最大出力22kWの交流で充電できる。日本では、双方向充電に対応した。さらに、場所に応じて自動的にアクティブ化できるインテリジェントな充電プログラムがある。バッテリーに優しい充電などの機能により、充電がさらに効率的になるという。

ドライバーはステアリングホイールのスイッチにより、3段階で回生ブレーキのレベルを調整できる。「ECOアシスト」によって、状況に応じて最適な支援を受けることも可能だ。オプションの「DRIVE PILOT」を装備すると、前方を走行する車両を検出して、信号機などで停止するまで自動的に減速を行う。

メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUVメルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV

◆メルセデスAMGらしいスポーティな内外装

AMG専用のブラックパネルをはじめ、クロームの垂直ストラットバーを表現したフロントグリル、専用フロントバンパーを装着した。このバンパーは、ハイグロスブラックのAウイングとクロームトリムが特長だ。左右のエアディフューザーは、前輪の周りの空気をスムーズに導くエアカーテン効果を発揮する。標準の「デジタルライト」ヘッドランプは、車両の開閉時に「AMGプロジェクション」で乗員を迎え入れる。

足元には、空力性能を追求した21インチまたは22インチの AMGアルミホイールを装備した。リアには、ディフューザーと縦方向のフィンを備えたバンパーと、らせん状デザインのテールライトが装備されている。

インテリアは、マイクロファイバー「MICROCUT」と、赤いトップステッチを備えた人工皮革「ARTICO」をシートに使用する。オプションで、ナッパレザーが選択できる。さらに、フロントシートの背もたれのAMGロゴと、フロントヘッドレストにエンボス加工されたAMGエンブレムが、スポーティさを強調している。

《森脇稔》

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