保証2年間:飛び石によるフロントガラスの破損…PGPコーティングで強度2.5倍

コーティング施工で飛び石によるフロントガラス破損を2年間保証…PGPフロントガラス保証
コーティング施工で飛び石によるフロントガラス破損を2年間保証…PGPフロントガラス保証全 3 枚

自動車の進化に伴いフロントガラスにADASを司るカメラやセンサーが搭載されるようになり、特定整備対象車両のフロントガラス交換が整備作業になった。交換後にはエーミングと呼ばれる調整作業が必要なことや、純正ガラスが使用されるケースが増えたことで、ガラス交換にかかる費用が高くなっているのが現状である。そのような背景の中で、注目を集めているのがPGP(浸透性高密度ガラスプロテクター)フロントガラス保証だ。


PGPフロントガラス保証は、フロントガラスにコーティング施工(塗布)をすることで、飛び石によるフロントガラス破損の損害が2年間保証(最大10万円まで)されるという、業界初のシステムである。このシステムを可能にしているのが「浸透性高密度ガラスプロテクター(PGP)」というコーティング剤である。PGPは、塗布後完全硬化すると鉛筆硬度で10H以上となり、超高密度のガラス粒子が強固な分子結合で皮膜を形成し強靭なガラス皮膜を長期にわたり持続するという特長を持ち、フロントガラスだけでなくボディやホイール、ヘッドライトなど様々な部位に施工が可能なガラスコーティング剤である。本サービスを提供するのは株式会社リアルネットプロモーション(代表取締役:小島健治)の調査によると、施工することで約2.5倍の強度を持ち、30%強フロントガラスの損傷率が減るという。

本サービスの興味深い点は、ガラス破損時の保証を裏で支えているのが保険会社(あいおい同和ニッセイ損保)であることだ。前述の調査結果や同保険会社の研究機関での試験結果を元に保証が成り立っているという。“割れないこと”を訴求するのではなく、“いかに優れた製品でも割れることはあるが、割れたとしても保証するから安心”を訴求している点が斬新である。また、本サービスの保証には作業工賃も含まれるという。つまり10万円という上限こそあるが、その範囲内であればユーザーの負担はゼロということだ。現在、ディーラーをはじめとした代理店が全国に154店舗あるという。さらに条件によっては保証内容のカスタマイズも可能だという。

小島氏はPGPフロントガラス保証について「飛び石によるフロントガラス損傷の修理は、以前は車輌保険を使用しても等級据え置き事故といって等級を下げずにカバーできたが、2012年10月の等級制度改定以降、自動車保険を使うと“1等級ダウン事故”なら1年間、“3等級ダウン事故”なら3年間にわたり、次回契約時の割引率が大きく下がる事故有(じこあり)係数が適用されるようになった。交換となれば多くの費用が掛かってしまうし、車輌保険を使えば等級が下がってしまう。それに保険会社の免責金額も考えないとならない。そんなユーザーの悩みを解決できるサービスとして提供している」と話す。


先進安全自動車の普及により事故は年々減少傾向にある、しかし飛び石による被害はその限りではない。特に高速道路を多く走るような方であれば、飛び石による被害を受ける可能性は低くないだろう。さらに前述したようにガラス交換にかかる費用が高額になってきていることで、万が一の備えにユーザーの注目が集まっているのだろう。

コーティング施工で飛び石によるフロントガラス破損を2年間保証…PGPフロントガラス保証

《カーケアプラス編集部@市川直哉》

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