京浜急行が今年の最優秀車両に選ばれた理由[新聞ウォッチ]

京浜急行1000形1890番台
京浜急行1000形1890番台全 1 枚

その年の最も優秀なクルマに贈られるのが「カーオブザイヤー」ならば、鉄道車両の場合は「ブルーリボン賞」というらしい。きょうの産経が、その鉄道車両の受賞に「異変が生じている」と、身近な暮らしの話題を伝える「生活面」で詳しく取り上げている。

それによると、これまでは花形の特急や新幹線車両が受賞してきたが、鉄道開業150年の今年は「通勤形車両がその栄に浴したためだ」として「それも、20年前にデビューした車両のマイナーチェンジ(一部改良)仕様で、歴代の受賞車両に比べると地味な印象は否めない」と指摘。しかも「ネット上では『失礼ながら意外』といった反応も」とまで報じている。

ブルーリボン賞は全国の鉄道愛好家らでつくる「鉄道友の会」会員の投票に基づき最優秀車両を選出するそうだが、今年の受賞車両は東京と羽田空港、神奈川県の三浦半島方面を結ぶ京浜急行電鉄の日々の生活に密着した通勤電車。2002年に登場した「1000形」という形式の車両を改良した「1890番台」として昨年、営業運転を開始したそうだ。

記事では、鉄道友の会によると、過去にも東京メトロ銀座線の「1000系」など通勤形車両がブルーリボン賞に選ばれた例は複数あるものの、20年も前に登場した通勤形車両のマイナーチェンジ車の受賞は珍しいという。

そこで気になるのはその受賞理由。産経によると「3号車に設けられた男性用トイレ(小便器)。首都圏の大手私鉄では珍しく、特別料金不要の通勤形車両で男性用トイレが設置されるのは極めて異例で、2号車にはバリアフリーに対応した洋式トイレも。4両のうち2両にトイレが付いている」とも伝えている。外出時の尿漏れを心配する人も増えてきた高齢化社会を迎えて、鉄道の愛好家も目の付け所が違ってきたようだ。

2022年10月24日付

●賃上げへ企業支援、20兆円超支出、総合経済対策(読売・4面)

●習氏1強が完成新体制、後継者不在、4期目も視野か(読売・1面)

●「緊急」のガソリン補助金、出口戦略見えず電気やガスも(朝日・9面)

●高級車盗難新手の機器、「CANインべーダー」ロシアで販売? 指紋認証も突破(朝日・30面)

●ストップ車内置き去り、園児送迎バスにアプリや装置(毎日・23面)

●京急意欲作 鉄道150年の名車、通勤形一部改良異例の最優秀賞(産経・10面)

●建機、主力中型機も電動化、コマツや日立建機、日本や欧州で(日経・7面)

※編集部注:ブルーリボン賞の受賞発表はは5月26日。

《福田俊之》

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