東海道新幹線に半自動運転、グリーン車より上級の席も…将来の鉄道像 JR東海

半自動運転の導入が予定されている東海道新幹線。運転士は乗務するが速度制御や停車は自動化される。
半自動運転の導入が予定されている東海道新幹線。運転士は乗務するが速度制御や停車は自動化される。全 5 枚

JR東海は10月31日、東海道新幹線や在来線における今後の取組みを示した「鉄道の将来像とその主な取組み」を公表した。

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同社は、今後10~15年をかけて定常的なコストを単体で800億円削減する業務改革を推進する一方で、予想される労働力不足に対応するため、センシングや画像認識、ビッグデータの伝送・解析、人工知能(AI)、ロボットといった最新技術を積極的に取り入れ、輸送サービスを抜本的に変革。より安全・便利・快適なサービスを効率的に提供する施策を新幹線や在来線で進めるとしている。

このうち東海道新幹線では全駅にホームドアを整備するとともに、運転士が乗務し、列車の起動や緊急停止操作、避難誘導などを行なう、「GoA2」と呼ばれる自動運転レベル(半自動運転)を採り入れるとしている。

東海道新幹線全駅に整備される予定のホームドア。写真は品川駅。東海道新幹線全駅に整備される予定のホームドア。写真は品川駅。

また、新たなサービスとして、グリーン車より上級の座席やビジネス環境を一層高めた座席を設けるほか、新幹線車両の貸切を行ない、車内でオリジナルのイベントなどを開催できるサービスを提供するとしている。

東海道新幹線N700Sの個室ビジネスブース。駅のワークスペースと連携することで乗車前後にシームレスに仕事ができる環境がさらに整備される。東海道新幹線N700Sの個室ビジネスブース。駅のワークスペースと連携することで乗車前後にシームレスに仕事ができる環境がさらに整備される。

在来線では、列車の安全確認に車載カメラや画像認識技術の導入を検討するほか、車両や線路設備、電気設備などのモニタリングにも画像認識技術を採り入れ、検査・修繕作業のシステム化を図るとしている。

車両や線路設備のモニタリングイメージ。車両や線路設備のモニタリングイメージ。車載カメラによる安全確認のイメージ。画像認識によりドア付近で発生する転落やドアの挟まれも検知し、将来はこれらのシステムを3両以上のワンマン列車にも導入する。車載カメラによる安全確認のイメージ。画像認識によりドア付近で発生する転落やドアの挟まれも検知し、将来はこれらのシステムを3両以上のワンマン列車にも導入する。

サービス面では、ICカード「TOICA」の利用エリアを全線へ拡大するほか、ネット予約やチケットレス化を進め、在来線特急でもチケットレス利用を可能とする。

これにより、サポート付き指定券券売機や集中旅客サービスシステムといった遠隔案内機器がさらに拡充され、早朝・深夜帯でも切符を購入できる駅を拡大。駅員配置もその利用実態に合わせ適正化させるとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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