トライアンフ ストリートトリプル、765ccエンジン大幅刷新…限定車「Moto2エディション」も登場

トライアンフ ストリートトリプル765 ファミリー
トライアンフ ストリートトリプル765 ファミリー全 16 枚

トライアンフモーターサイクルズジャパンは11月4日、メジャーアップデートしたネイキッドスポーツのトライアンフストリートトリプル』2023年モデル3機種を発表した。

ストリートトリプルR」は、Moto2レースエンジンの開発から得たフィードバックによりパワー、トルク、パフォーマンスが向上。さらに、より堂々としたライディングポジション、アグレッシブなニュースタイル、先進の電子制御を採用する。

ストリートトリプルRS」は新技術、シャーシ、スタイリングの強化をすべて取り入れ、ブレンボ製Stylemaブレーキを追加したほか、さらなる俊敏性のためにジオメトリーを改良。Moto2レースエンジン由来のアップグレードにより、クラストップの130psのパフォーマンスを発揮する。

ストリートトリプル765 Moto2エディション」は、レースにインスパイアされた2つのカラースキームで各765台の限定生産(国内は100台導入予定)となる最高峰モデルとなる。RSのパワーユニットに加え、独自のクリップオンハンドルバーとオーリンズ製フルアジャスタブルフォークにより、ロードでもサーキットでもとてもシャープで正確なハンドリングを実現。カーボンファイバーのパーツ、公式Moto2ロゴ、特別なMoto2起動画面、シリアル番号入りトップヨークなど、限定モデルに相応しい特別装備も採用する。

価格はストリートトリプルRが119万5000円より、RSは149万5000円より、Moto2エディションは189万5000円。

◆Moto2エンジン開発から得たフィードバックでパフォーマンス向上

Moto2レースエンジン開発から得たフィードバックによる765ccトリプルエンジンは、ストリートトリプルRでは120ps、RSとMoto2エディションでは130psというクラストップの最高出力を実現。3モデルともトルクも向上し、低回転域から高回転域まで爽快に吹け上がり、最大トルクは80Nmを達成した。3気筒ならではの扱いやすい低/中回転域でのトルクとスリリングなトップエンドのパフォーマンスが融合し、爽快で個性的なライディングを実現する。コンポーネントの大幅なアップデートに加え、より短いギア比を導入。新しいファイナルドライブレシオと合わせて、加速をアップした。

◆俊敏かつ正確なハンドリングを実現

ストリートトリプルRおよびRSはハンドルバー幅を12mm拡大。より集中できるライディングポジションとした。Moto2エディションではクリップオンハンドルバーをR/RSよりも80mm低く、50mm前方へ移動。オーリンズ製高性能フォークと相まってレースバイク並の安定性と、フロントエンドのフィーリング向上を実現する。また、RSとMoto2エディションは、より急なキャスターアングルと高めのバックエンドを持つジオメトリーに変更。軽快で素早いターンに寄与している。

シート高はストリートトリプルRが826mm、RSが836mm、Moto2エディションが839mm。オプションのローシートを装着すれば全モデルで28mm低くできる。Moto2エディションの場合、専用のリアサスペンションリンケージアダプターを装着して、さらに10mmシートを低くすることもできる。

◆高性能フルアジャスタブルサスペンション装備

足回りにはハイスペックなフルアジャスタブルサスペンションを装備。ストリートトリプルRはShowa製の41mm倒立式ビッグピストンフォークとピギーバックリザーバーモノショックRSUを搭載する。上位モデルのRSは、Showa製41mm倒立式ビッグピストンフォークとオーリンズ製ピギーバックリザーバーRSUを装備。Moto2エディションは、オーリンズ製の43mm倒立式フロントフォークとピギーバックリザーバー式RSUを装備し、サーキット走行に対応する正確なハンドリングを実現する。

ストリートトリプルRは、高品質なブレンボ製ブレーキコンポーネントを採用。フロントはブレンボ製M4.32・4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、リアはシングルピストンスライディングキャリパーを搭載する。RSとMoto2エディションでは、ツイン310mmフローティングディスク付きの最高級ブレンボ製Stylema 4ピストン ラジアルモノブロック フロントキャリパーを標準装備。サーキットに対応するブレーキ性能を発揮する。

タイヤはストリートトリプルRSとMoto2エディションが高性能なピレリ製Diablo Supercorsa SP V3を標準装備。ストリートトリプルRは優れたグリップを提供するコンチネンタル製ContiRoadを装着する。

◆コーナリングABSなど先進装備も充実

3モデルとも最新世代のコーナリングABSを標準装備する。IMU(慣性計測装置)を内蔵した新しいABSモジュレーターを採用。どのようなリーンアングルでも最適なブレーキ性能を確保できるようになった。また、新型の切替式コーナリングトラクションコントロールも全モデル標準装備。連続的にリーンアングルを計算し、最適なスリップ率とトルク制御を確保する。いずれも介入を最小限に抑える、サーキット走行に特化した設定も用意する。

ライディングモードは、「ロード」、「レイン」、「スポーツ」、「ライダー」の4つを用意。レインモードではエンジン出力を100psに制限するとともに、ABSとトラクションコントロールの介入レベルをアップ。ウェットコンディションでのフィーリングとコントロール性を向上させている。さらにRSとMoto2エディションでは「トラック」モードを追加。電子システムによる安心感を提供しつつ、可能な限り干渉しないよう特別に設計されている。

サーキット走行にも対応するトライアンフの最新型アップダウンクイックシフターも3モデルすべてが標準装備する。スロットルを閉じることなくシフトアップ、クラッチ操作なしでシフトダウン。バイクを不安定にさせることなくスムーズで素早いシフトチェンジを実現する。

ストリートトリプルRSとMoto2エディションには、5インチフルカラーTFTディスプレイを搭載する。人間工学的に最適化されたスイッチキューブと5方向ジョイスティックで、直感的なシステム操作が可能。また、アクセサリーのBluetoothモジュールと無料アプリを使ってターンバイターン方式のナビゲーションや、電話と音楽の操作が可能になる。

《纐纈敏也@DAYS》

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