ヤマハのアドベンチャー『テネレ700』2023年モデルの「冒険心くすぐる」進化とは

高トルクの690cc「CP2」エンジン搭載

新設計の5インチTFTメーターを採用

スマートフォン接続を可能にする通信制御ユニットを装備

強化されたABSシステム

ヤマハ テネレ700 ラリーエディション 2023年モデル
ヤマハ テネレ700 ラリーエディション 2023年モデル全 47 枚

ヤマハ(Yamaha)は11月1日、アドベンチャーバイク『テネレ700』の2023年モデルを欧州で発表した。「700」と「ラリーエディション」の2仕様が用意されている。

写真:ヤマハ・テネレ 700 の2023年モデル

高トルクの690cc「CP2」エンジン搭載

2019年の発売以来、テネレ700は欧州で累計4万台以上を売り上げ、大きな成功を収めてきた。高トルクの690cc「CP2」エンジンと強固なデュアルパーパスシャシーの組み合わせにより、アドベンチャーバイクの主要メーカーとしてのヤマハの地位を向上させたという。テネレは、すべての探検家と冒険を求めるユーザーにとって、決定版になることを目指している。

このコンセプトは、『テネレ700ラリーエディション』では、さらに強化されている。最も過酷な地形を走行するために、専用のアップグレードが施されている。

2023年モデルには、新たな装備を追加した。世界をリードするアドベンチャーバイクとしての地位を強化する重要なアップグレードと改良が数多く施された。2023年モデルには、新しいカラー&グラフィックとして、「Icon Blue」と 「Tech Kamo」が加わっている。

新設計の5インチTFTメーターを採用

2023年モデルには、新設計の5インチTFTメーターが採用された。さまざまなライディング状況に合わせて、 2種類のディスプレイテーマが切り替えられる。

「Explorer」ディスプレイモードでは、エンジン回転数が強調されており、ライダーはダートでライディング パフォーマンスを引き出すために、エンジンの最大トルクを維持することに集中できる。

「Street」ディスプレイモードは、アナログスタイルの円形ダイヤルを備えた通常のモードだ。どちらのディスプレイモードも、見やすいアイコンや警告灯などのレイアウトが特長で、ライダーは前方に集中できるという。

スマートフォン接続を可能にする通信制御ユニットを装備

2023年モデルには、スマートフォン接続を可能にする通信制御ユニット(CCU)が装備された。接続を有効にするには、まずヤマハの無料「MyRide」アプリを利用して、ライダーのスマートフォンを Bluetooth経由でバイクとリンクさせる。スマートフォンをリンクさせると、新しい5インチTFTスクリーンで電話の着信、メールやテキストメッセージの通知を確認したり、アプリを通じてバイクの状態をモニターしたりすることができる。

このシステムは、技術的な問題を検出し、ライダーに通知する。ディーラーやライダーが指定した連絡先に、メールで通知を送信することも可能だ。

MyRideアプリは、走行ルートの追跡や、走行距離、加速、最高速、標高の変化などを記録できる。データはソーシャルメディアで共有でき、多くのインターネット フォーラムや専用のソーシャルメディアグループを通じて、他のヤマハユーザーと比較したり、チャットしたりすることができる。

強化されたABSシステム

ABSシステムは、ONまたはOFFモードの選択が可能で、2023年モデルには強化された3モードABSが装備されている。この改良されたシステムにより、ライダーはフルONとフルOFF、前輪ON・後輪OFFが選択できる。

公道走行時はフルON。前輪ON・後輪OFFは路面のグリップが一定しない適度なオフロード走行向けだ。フルOFFは、よりハードなオフロード走行向けとなる。

2023年モデルには、ヤマハ純正オプションのクイックシフターシステムを取り付けるために配線が、あらかじめ装備されている。フロントブレーキレバーは新デザインに。耐久性を向上させるために、フロントブレーキレバーは、バイクが倒れた場合の偶発的な損傷に耐えるように再設計された。その他のアップグレードには、従来の12V仕様に代わる新しいUSBソケットやLEDフラッシャーが含まれている。

《森脇稔》

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