ボルボ『EX90』、ツインモーターは517馬力…「パフォーマンス」仕様

1回の充電での航続は最大600km

Googleのアプリやサービスを車載化

14.5インチの縦長センタースクリーン

スマホによる「フォンキーテクノロジー」を導入

ボルボ EX90
ボルボ EX90全 10 枚

ボルボカーズは11月9日、新型3列シート電動SUV『EX90』(Volvo EX90)を欧州で発表した。

写真:ボルボ EX90

◆1回の充電での航続は最大600km

EX90は、自社開発の全く新しいEV技術をベースにする。当初販売されるツインモーター全輪駆動モデルは、2つの永久磁石式電気モーターを搭載し、システム全体で408hpのパワーを引き出す。

バッテリーは蓄電容量が111kWhと大容量。1回の充電での航続は、408hp仕様の場合、最大で600km(WLTPサイクル)に到達する。急速充電を利用すれば、30分以内にバッテリーの8割の容量を充電できる。

また、EX90には、「パフォーマンス」仕様が設定される予定だ。ツインモーターは、最大出力が517psへ引き上げられる。最大トルクは92.8kgmを獲得している。

◆Googleのアプリやサービスを車載化

EX90には、約15%の再生スチール、約25%の再生アルミニウム、48kgの再生プラスチックとバイオベース材料が使用されている。これは車両全体のプラスチックの約15%に相当し、これまでのボルボ車では最高レベルの比率という。

天然素材と責任ある方法で調達された素材を使い、快適でエレガントな空間を目指した。EX90のインテリアは、2040年までに完全に循環するクライメートニュートラルな企業になるというボルボカーズのサステナビリティな野心を反映したもの、と自負する。

車内では、2つのスクリーンからすべての機能にアクセスし、状況に応じた明確な情報を表示する。最新のインフォテインメントとコネクティビティが、車両と自宅のシームレスな接続を実現する。自宅にいながら車両を遠隔操作できる機能など、幅広いGoogleアプリやサービスが組み込まれている。

◆14.5インチの縦長センタースクリーン

室内では、14.5インチの縦長センタースクリーンがインフォテインメントシステムへの入り口となる。Googleが組み込まれているほか、5G接続が可能な地域では、5G接続が標準となっている。5G接続のおかげで、必要なアプリケーションをホーム画面にインストールし、直感性の高いナビゲーションを楽しむことが可能に。また、ボルボカーズ初となる「ドルビーアトモス」を搭載。ヘッドレスト一体型スピーカーを含めた25個のスピーカーで、臨場感あふれるサウンドを追求した「Bowers & Wilkins」オーディオシステムで、お気に入りの音楽をストリーミング再生できる。

5Gが利用できない地域では、ボルボが大手サービスプロバイダーと提携し、サービスを実施する。目的地の検索、お気に入りの音楽のストリーミング、お気に入りのアプリのインストールなど、直感的なセットアップが行えるようにした。

インフォテインメントシステムは、シンプルで情報過多にならないという原則に基づいて設計された。センタースタックとドライバー正面のディスプレイは、スマートな方法で情報を表示し、好みの方法でカスタマイズできる。また、ワイヤレスのApple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」にも対応する予定だ。

◆スマホによる「フォンキーテクノロジー」を導入

さらに、EX90には「フォンキーテクノロジー」を導入しており、スマートフォンで車のロックを解除できる。UWB業界標準に基づき開発されたこの技術は、幅広いブランドとモデルのスマートフォンに対応し、必要なときに家族や友人とキーを共有することができる。

遠隔操作を使えば、車と自宅の間をシームレスに往来できる。Googleに依頼するだけで、自宅にいながらボルボEX90のロック、車内温度の調節を行うことが可能に。また、バッテリーの充電量も知ることができる、としている。

《森脇稔》

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