[カーオーディオ DIY講座]ドア内部のクリアランスを把握せよ!

比較的に取り付けがしやすい海外スピーカーの一例(DLS・M6.2)。
比較的に取り付けがしやすい海外スピーカーの一例(DLS・M6.2)。全 1 枚

カーオーディオ製品をDIYにてセットしたいと考えるドライバーが増加傾向にある。当コーナーは、そのような方々に向けて取り付け作業のコツを紹介している。まずはスピーカー交換のやり方を解説している。今回は、ドア内部のクリアランスの測定方法を説明する。

さて、スピーカー交換をしようとするとき、まず行うべきは当然ながら製品選定だ。ちなみにその際に重要なのは「好みの音がするかどうか」だが、それ以前に「愛車に取り付けられるかどうか」を見極める必要がある。なお国産スピーカーで簡単取付がうたわれているモデルの場合はメーカーのHP等で適合を確認できるが、海外モデルも候補となる場合には、あらかじめ確認しておくべきポイントが2つある。1つは「口径」で、もう1つは「取付奥行き寸法」だ。

ところで「口径」とは、厳密なサイズではなく「クラス」だと理解してほしい。大概製品名に「17cmセパレート2ウェイスピーカー」等の文言が記されていて、ここでいう「17cm」がそれに当たる。そして「17cm」と「16.5cm」は「クラス」としては同等だ(言い方が2つあるのだ)。

ちなみに国産車の多くは、「17cm」または「16.5cm」が適合クラスである場合が多い。とはいえ念のため確認はしておこう。国産メーカーの代表的なモデルの適合情報を見て、愛車に合うのが何cmラスなのかを事前に把握しておこう。

一方「取付奥行き寸法」とは、取付面(フレーム)からスピーカーの奥側(マグネット側)までの寸法のことを指すのだが、こちらは製品ごとで結構違う。で、「取り付け奥行き寸法」がドア内部のクリアランスよりも長いと、そのスピーカーは簡単には取り付けられない。

ゆえに、クリアランスはあらかじめ実測しておくべきだ。そしてそのためにはここまで説明してきたとおり、ドアの内張りパネルを外しさらには純正スピーカーも取り外す必要がある(それぞれの方法については以前の記事を要参照)。

そうすると測定が可能となるのだが、問題は「どこからどこまでを測るか」だ。まず始点となるのは、窓ガラスの位置だ。ドア内部には窓ガラスが降りてくる。その窓ガラスと当たってしまうスピーカーは取り付けられない。

そして終点となるのはどこかと言うと…。

スピーカーを取り付ける際には土台となるパーツである「インナーバッフル」を使用することとなるので、インナーパネル面(スピーカーの取付面)に「インナーバッフル」の厚み分を足したところが終点となる。

なお「インナーバッフル」も自作されることもあるが、DIY初心者ならば市販の「インナーバッフル」を使おう。数社から出ているので、愛車に適合するものを選び使用しよう。そしてチョイスしたインナーバッフルの厚みを調べ、その上でクリアランスを測定しよう。

今回は以上だ。次回は次の工程について説明していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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