ボルボ、子どもやペットの車内置き去りを防ぐ安全システム採用…新型EV『EX90』から

寝ている小さな子どもの呼吸による胸の動きも検知

後方の荷室を含む車内全域をカバーできるようにレーダーを配置

車内に家族やペットがいるとロックできない仕組み

ボルボ EX90
ボルボ EX90全 10 枚

ボルボカーズ(Volvo Cars)は11月9日、ブランドの最上位電動SUV『EX90』を初公開した。2023年から生産予定の同車に、子どもやペットの車内置き去りを防止する安全システムが採用されている。

写真:ボルボ EX90

◆寝ている小さな子どもの呼吸による胸の動きも検知

ボルボカーズのエンジニアが開発した新しい車内レーダーは、寝ている小さな子どもの呼吸による胸の動きのような、サブミリメートル(1mm未満)のわずかな動きも正確に検知できるよう、高感度に設計されている。荷室を含む車内全体をカバーするのは、このシステムが初めてという。

ボルボカーズの新しいレーダーシステムは、多くの家族にとって、現実的に起こり得る悲劇を防ぐために設計された。米国政府の統計によると、1998年以降、米国では900人以上の子どもが、高温の車内に放置されて死亡しているという。

熱中症による死亡事故の多くは、子どもが車に乗っていることを忘れていたために起こっている。ボルボカーズは、誰も置き去りにされたり、忘れられたりすることのないように、新しいレーダーシステムを開発した。

ボルボ EX90ボルボ EX90

◆後方の荷室を含む車内全域をカバーできるようにレーダーを配置

新しい車内レーダーシステムは、ボルボEX90に、規制が許す限り、標準装備として展開される。車載レーダーシステムは、使用される60GHzの周波数が車載用として認可されているすべての国において、標準装備される予定だ。現在、各市場での認可取得に向けて継続的に取り組んでおり、認可が下り次第、システムを稼働させるという。また、今後発売されるボルボカーズの他の車種にも、新しい車内レーダーシステムが搭載される予定だ。

新しい車内レーダーシステムは、オーバーヘッドコンソール、天井のリーディングランプ、荷室にセンサーを組み込んだ。内蔵されたセンサーにより、ボルボの新システムは、車内全体のサブミリメートル(1mm未満)の動きを検知することができる初めてのシステムになるという。

車内をできるだけ広くカバーし、子どもやペットの車内への置き去りを検知するために、後方の荷室を含む車内全域をカバーできるようにレーダーを配置している。

ボルボ EX90ボルボ EX90

◆車内に家族やペットがいるとロックできない仕組み

また、必要な時に通知することを重視した。そして、いわゆる「リマインダー疲れ」を回避するために、ボルボカーズの専門家は、車内に残された家族の可能性を知らせる最適なタイミングは、車をまさにロックしようとする時、と判断した。

車をロックしようとするたびに、車内レーダーが作動する。車内に人やペットがいないかどうかを判断してから、ロックするようにした。車内に家族やペットがいることが確認されると、車のロックを作動できないようにした。この時、センターコンソールのスクリーンには、車内に乗員がいるかどうかを確認するためのリマインダーが表示される。

人やペットが車内にいることを検知した場合、車両の空調システムをオンにしておくことで、快適性を向上させることができる。空調システムは、ハイボルテージバッテリーの充電が充分である限り、作動し続ける。また、低体温症や熱射病のリスクを低減させることにも役立つ、としている。

《森脇稔》

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